北欧の不都合な真実を知ってもスウェーデンのようになりたいか?

日本人はなぜか北欧に良いイメージがあるようです。

Yahooニュースで、以下の記事がでていました。

日本が北欧のようになるのは、もう無理か

とりあえず、ヤフコメで突っ込んでおきました。

誰かが借金をしないと経済成長できない

この記事を書いた三菱UFJリサーチ&コンサルティング 調査部 研究員 土田 陽介氏は次のようにいいます。

一連の改革の結果、スウェーデンの国の借金はGDPの5割程度にまで減少した。社会保障制度の改革が手付かずのまま雪だるま式に借金だけが増えていった日本とは正に好対照である。

なぜ日本とは違い、スウェーデンがドラスティックな財政健全化の改革が必要だったのかはおいといて、スウェーデンがいわゆる「国の借金(土田氏はわざわざ公的債務残高を国の借金と言い換えている)」を減らしたことを善としています。

実はギリシャも財政健全化に成功していますが、成長を伴わない赤字削減だったため経済が30%近く縮小してしまうという超ハードランディングをしています。一方スウェーデンは、財政健全化と経済成長を両立するという、確かにその意味では成功といえそうです。

しかし、経済成長するということは、誰かが借金をしていることを意味するのです。政府が借金を減らしているということは、民間が借金をしていることになります。

日本語のソースは少ないのですが、英語ソースでは以下のものがみつかりました。

Swedish household debt hits record high

Swedes have never been in as much debt as they are today, a fresh round of statistics from a major bank suggest.

2016年の記事ですが、スウェーデンの家計の借金が過去最高になっているというのです。借金の総額は4220億ドルで、GDPの87%まで上昇しています。

土田氏は以上のことに触れていませんが、なぜか政府の負債を国の借金といい、家計の借金に関しては無視しているのです。

スウェーデンは住宅バブルが起きている可能性

土田氏は、スウェーデンの経済成長の理由を好調な輸出と低い法人税の寄与が大きいと考えています。

スウェーデンの場合、経済成長率も先進国の中では高く、毎年3%前後の成長が続いている。高成長が続く大きな理由の一つに輸出の好調があるが、その裏には低い法人税の存在がある。

詳しく調べていませんが、欧州経済の専門家の土田氏がいうので確かなのでしょう。

一方で、次のデータも見逃せません。

Sweden’s foreign-born population is nearing 1,7 million — Finland and Iraq have the biggest communities

約1000万のスウェーデンの人口のうち、約170万人が外国で生まれている(つまり移民)というのです。

スウェーデンは欧州でも移民受け入れに寛容な国です。今では6人に1人が移民という移民大国になっているのです。

移民が犯罪率を高めるという明確なデータはありませんが、1980年代には日本と同じ犯罪率だったのが、今ではスウェーデンの犯罪率は日本の17倍というデータと移民増加を無関係とするのは無理があるのではないでしょうか?

そして、スウェーデンの移民増加が経済成長の67%に寄与しているともいいます。

スウェーデンの人口増加と経済成長は、移民が支えている一面もあるのです。

スウェーデンの家計が借金をしてまで住宅投資するのも、移民の増加により不動産の価格が高まっているからかもしれません。

やはり、スウェーデンをはじめとする北欧の住宅バブルを指摘する記事も目立ち始めました。

儲かる住宅ローン、北欧マイナス金利の現状

以上述べてきた北欧の現状を知った上でも、本当に日本は北欧を目指すべきといえるのでしょうか?

そうであれば止めませんが、ぼくは御免被りたいです。

まとめ

  • スウェーデンは財政健全化に成功したが家計の借金が史上最高に
  • スウェーデンの人口増と経済成長は移民が支えている
  • スウェーデンの6人に1人が移民
  • スウェーデンの犯罪率は日本の17倍
  • スウェーデンをはじめ北欧では住宅バブルの懸念が