近い将来ロボットが人の代わりに失敗をし、最適な結果に導いてくれるのかもしれない

間もなく、本格的な四足歩行ロボットが手に入る時代になります。

ソフトバンクによる買収が完了したボストン・ダイナミクスが開発した四足歩行ロボット「SpotMini(スポットミニ)」、が2019年に発売されることになりました。

スポットミニ 出典:ボストン・ダイナミクス

スポットミニは内蔵カメラで周囲の状況を把握しながら歩き回り、階段の上り下りやドアを開けることまで可能な高性能ロボットです。気になるのはお値段ですが、いまのところ発表されておらず、量産化により生産コストを抑えることが可能だとしています。

背中にはハードウェアを取りつけられ、専用カメラを搭載した監視パッケージも用意しているといいます。用途としては監視用が想定されているようですが、動画では家事の手伝いやオーナーとじゃれ合う様子もあり、アイデア次第で面白い使い方ができそうです。もし買うことがあれば、うちでは朝なかなか起きてこない息子の起こし役に起用したいです。心臓には悪そうですが。

自ら失敗することで学ぶロボット

同じ四足歩行ロボットでも、別のアプローチから開発が進められているものもあります。それが、オスロ大学の研究者らが開発中の「Dyret」です。下の動画を見ると、フラフラした足取りでまともに歩くことができていません。

サイトでは「生まれたてのシカ」と表現するように、ロボットもまったく新しい環境にどう対応すべきかを自ら模索しているといいます。

Dyretとスポットミニなど一般的な四足歩行ロボットとの大きな違いは、後者があらゆる環境に適応できるように前もってコーディングしているのに対し、Dyretは自ら最適なパラメーターを探すアルゴリズムが設定されていることです。Dyretは地形の変化に自らを適応させ、脚の長さを調節したり、歩き方を工夫したりできるのです。

それは子どもが失敗を繰り返し成長するように、「実践と失敗」を繰り返しながら環境に応じた最適な動きを学んでいきます。これは「進化ロボット工学」というロボティクスの新分野だといいます。

ロボットが進化することで可能性は無限に

一般的なロボットは人がコーディングした範囲内でしか動けないため、安心感はありますが使用法に限界があります。

一方で自ら学ぶロボットは、人が想定していないようなとんでもない方法で目的を達成しようとするなど、その過程で生じる失敗にも意味があり、結果最適な形態や動作を導き出します。アルゴリズムやプロセッサの性能で導き出される結果は違ってきそうですが、日々高性能化するプロセッサを考えれば、進化するロボットの可能性はかなり広がるのではないでしょうか。

もしかして、ロボットが導き出した結果を人が参考にする時代がくるのかもしれません。

まとめ

  • ボストン・ダイナミクスの四足歩行ロボット「SpotMini(スポットミニ)」が2019年に発売予定
  • スポットミニは、あらゆる状況を想定して対処するようコーディングされている
  • Dyreは自ら失敗することで歩き方を学習するロボット
  • ロボットが自ら学習し環境に適応できれば活躍の場は広がる
  • 将来はロボットが人の代わりに失敗をし、成功を導く最短ルートを示してくれる?