本当の人手不足になるのはこれから。昭和的な働き方が通用しない時代になります

もう平成に幕が閉じられようとしているのに、日本人はいまだに「昭和的な働き方」から抜け出せていないようです。

会社員の半数以上が“昭和的な会社や働き方”–イメージは「休暇が取りづらい」

自分が勤める会社や働き方が「昭和的な会社だと感じる」と回答したのは、54.6%。19.6%が「イマドキな会社だと感じる」、 25.6%が「どちらでもない」と回答したという。年代別では、30代では60.9%が昭和的だと回答したという。

会社や上司に忖度するのが昭和的な働き方

忖度」が何だか軽蔑すべき行動のようにみられていますが、忖度なしでは生きられないのがサラリーマンではないでしょうか。日本の労働者の多くがサラリーマンなので、ほとんどの日本人が忖度と切り離せない精神構造になっているように思えます。

冒頭の記事のタイトルでも、「昭和的な会社」とは「休暇が取りずらい」といイメージがあるといいます。他にも、「働く時間が長い」や「残業が評価される」というのが昭和的な会社のイメージです。当然イマドキの会社のイメージとは逆の、休暇が取りやすく、仕事が終わったらすぐ帰れる、残業時間と評価は関係ない、などになります。

休暇が取りずらいのも、仕事が終わっても帰りずらいのも、会社や上司に忖度してのことだと推測できます。実際には問題ないのかもしれませんが、有給休暇をとることや、自分の仕事が終わったら早く帰るという当然の権利を行使するにしても、「上司は良く思っていないのかもしれない」と忖度してしまうのは、ぼくがこれまで働いてきた会社、そしてパートで勤めている現在の会社でも同じです。

もうこうなってしまうのは、もはや忖度は精神の奥底にこびりついてしまっている病理ではないのかと疑ってしまいます。「昭和的な会社」から「イマドキの会社」へ転換するためには、会社が主導して残業を廃止する、有給休暇の取得を義務化する、といった強硬手段が必要ではないかと思います。

昭和的な働き方を拒否してきたぼくの仕事歴

残業が大嫌いだったぼくが、これまで転職を繰り返してきたのは当然の成り行きでした。「一日8時間働いて終わらない仕事って何?」というのが、昔から変わらない思いです。人が集中して働ける限界は5時間程度だといわれています。それ以上の仕事は非効率でしかなく、慢性的に残業をしている職場は、生産性の低くダラダラ働いていると断定して間違いありません。それもこれも、「自分だけ早く帰るわけにはいかない」という昭和的な忖度が蔓延っているからではないでしょうか。

人生は短いのです。無駄な仕事をしている暇はありません。人生の中で観れる映画や読める本の数、家族と過ごせる時間は限られています。2時間無駄な残業をするより、1本の映画を観たほうが豊かな人生を送れるはずです。いつか雇われの身から解放され、自分のペースでしたい仕事をするという生活に憧れていたぼくにとって、無駄な残業ほど嫌な時間はありませんでした。

しかし、昭和が終わってもう30年が経とうとしています。しかも、人手不足は深刻化しています。いつまでも昭和的な働き方をしている企業は淘汰されることになるでしょう。とはいえ、賃金上昇が鈍いのは生産性の低い仕事がまだまだ多いことを示しています。地元の遊園地では、いまだにチケットを手売りしているためカウンターで客が行列を作っている状態です。日本の末端には、こんなシンプルな機械化さえ進んでいないのです。

日本経済が本格的な回復軌道に乗るのは、昭和的な会社がやっと重い腰を上げて生産性向上に舵を切ってからです。その動きを鈍化させるのが、非正規や外国人労働者などの安い労働力を増やす規制緩和や、消費を落ち込ませる消費増税なのです。安倍政権をすべて否定するわけではありませんが、わざわざ景気の回復を遅らせる政策をとろうとしてることに断固反対したいと思います。

まとめ

  • いまだに日本社会には、昭和的な会社が根強く残っている
  • 昭和的な会社には、社員が会社や上司に忖度して休暇を取りずらい雰囲気がある
  • 昭和的な会社とは、生産性の低い会社
  • 人手不足が本格化する今後、昭和的な会社は淘汰される
  • 昭和的な会社が本当の生産性向上に取り組み始めたら、日本経済の回復がみえてくる