テクノロジーはここまで進化している。個人でも気軽に空を楽しめる時代に

空を自由に飛びたい」との憧れを抱く人は昔から多く、飛行機などのフライングマシーンが開発・実用化されてきました。それでも個人でセスナなどを所有するのはいまだにハードルが高く、個人で気軽に空の旅を楽しめる時代にはなっていません。しかし、そんな時代が近い将来訪れるかもしれません。

GIZMODOに最近取り上げられた、二機のフライングマシーンを紹介します。

BlackFly

フワッと飛ぶ感じが好き。ジョイスティックで操る省エネ電動プロペラ機「BlackFly」

BlackFlyとは、厄介な虫ブヨのことだそうです。驚くのがその形状の斬新さです。およそ飛行機には見えません。8つのプロペラで、よく機体を浮かせられるなあと感心します。

さらに動画を見て驚くのが、離着陸時の姿勢。通常飛行機は助走をつけて飛び立ちますが、BlackFlyはその場からほぼ直角に起き上がり飛び立ちます。着陸時も低速なまま機体の底を地面につけるような感じで、狭い場所でも離着陸できそうです。

空中ではホバリングも可能で、見た目はセスナに近いのですが、飛行方法はヘリコプターと似ています。それでいて、まるで紙飛行機を飛ばしているようなフワッとした浮遊感は、これまでのフライングマシーンにはありませんでした。おそらく丈夫で軽量な素材を機体に使うことで、このような構造のマシン開発が可能になったのでしょう。

動画をよく見ると、8つのプロペラがそれぞれ独立した動きをしているようです。制御システムの処理能力が高くなったため、安定した飛行姿勢を保つ絶妙なコントロールが可能になったのでしょう。

GIZMODEによると、太陽光発電で充電し、航続距離は規制のないアメリカ国外だと約64kmで、最高速度は約130km/h。落下を防止するシステムを3つ、バッテリーもいくつかが独立して搭載されているため安全性も高そうです。操作はジョイスティックで行ないます。ほぼEV並の省電力で、騒音は45m走の場合72dBAです。

Kitty Hawk Flyer

こちらは水上飛行だけしかできませんが、機体サイズが2.4×3.9mと小型なので、ひとりで気軽に楽しめそうです。

近未来のマリンスポーツ。ドローンのようなおひとり様用の飛行機「Kitty Hawk Flyer」

簡単な操作性が特徴で、こちらも2本のジョイスティックのみで操作でき、1時間もトレーニングすれば乗りこなせるようになるそうです。フル充電でも10~20分ほどしか飛行できず、高度も水上1~3mと限定されるので趣味の利用に限られそうですが、性能と安全性が向上すれば将来は、通勤などでも気軽に利用できるかもしれません。

とはいえ、落下という高いリスクがあるため、通勤などの一般利用ができるようになるまでは時間がかかりそうです。気になるのはお値段ですが、Kitty Hawk Flyerの販売価格は未定です。今後、コモディティー化が進めば安くなるのでしょうが、おそらく最初は手の届かない値段になるでしょう。それまでは、カメラ搭載ドローンで、空の旅気分を味わうのもいいかもしれません。