映画は知識ゼロで観たほうが楽しめる。『カメラを止めるな !』が映画熱を再び

映画が好きです。が、子どもが2人3人と生まれると、ゆっくり観る時間がなくなります。そんな映画から離れた期間が長くなりましたが、300万円の低予算映画『カメラを止めるな !』が話題になっていると聞くと、沸々と映画熱が再び沸き起こってきています。

しかし広島県の片田舎に住むぼくがこの映画を観るにはハードルが高そうで、しばらく地元で上映されるまで待つ必要がありそうです。この映画、予告編をみるだけで、面白そうです。

と書いたところで、予告編のコメント欄には「予告編はみるべきでない」との意見が大半なのに気づきました。みない方がいいかもしれません。本編を「知識ゼロ」で観たほうがいい、っていう映画ありますから。そんなタイプの映画なのでしょう。でも一応予告編をアップしておきます。

映画は知識ゼロで観るべき

いまは簡単に情報が入手できる時代なので、「知識ゼロ」で映画に臨むのはよっぽど意識しないと難しいですよね。ぼくが映画が好きになったきっかけは、中学生時代テレビで観た『バックトゥザフューチャー』と『ターミネーター』、『ダイハード』などです。テレビでたまたま放送されていた作品なので、前知識が一切なかったのが楽しめた一因だったように感じます。それから映画雑誌を読むようになり、~賞受賞作品などの知識をきっかけに観る作品を選ぶようになると、あまり楽しめなかったような気がします。雑誌で絶賛されていたジャン=ピエール・ジュネによる1991年作品『デリカテッセン』なんて、まったく意味不明で最後まで観るのが苦痛だったことしか覚えていません。

他にも前知識がほとんどない状態で観て楽しめたのは、高校生のときに観た『ターミネーター2』です。確か配給側が意図的に、情報を出さないようにしていたような気がします。映画がヒットするかどうかは、「意外性」が大きな要素になりますから、そのプロモーション戦略も理解できます。反対に、予告編でギャクを惜しげもなく晒していた当時の映画『ホットショット』はまったく楽しめませんでした。まあ、映画自体も微妙なものでしたが。こちらは逆に、映画がつまらないので誇大広告で期待を盛り上げる戦略だったのかもしれません。

『カメラを止めるな !』に関しても、できるだけ情報は入れないようにしていますが、ここまで話題になるとそれも難しくなります。どうやら綿密に計算されたシナリオがあり、かなりの面白い要素をぶち込んだ映画好きが作った映画好きのためにような作品のようです。そうでなければ、ここまで話題にならないでしょう。

映画好きが作った映画は面白い

『カメラを止めるな !』の監督上田慎一郎さんは、かなりの映画好きだと勝手に想像します。そうでないと、低予算で面白い映画は作れないはずだからです。有名な俳優を主演にし、お金をかけてド派手なシーンを満載にした映画はそこそこ面白いし、観客も入るでしょう。しかし低予算でヒットさせるためには、ストーリーやプロット、アイデアで勝負するしかありません。その代表作品として思い出すのが『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』です。全編、出演者がビデオカメラで撮影した映像を使うという斬新な映画でした。

また映画好きで思い浮かべるのが、クエンティン・タランティーノ監督です。彼の最初の作品『レザボアドッグス』は、いまでもマイベストのトップ5に入ります。低予算といえども1億円程度の予算で、俳優も実力派がそろっているので恵まれたデビューだったといえそうです。この映画は、ある犯罪集団のいざこざを描いただけの作品ですが、リアリティのあるバイオレンスシーンと軽妙な掛け合いがお気に入りです。彼の映画好きは有名で、多くの作品は日本のやくざ映画からも影響を受けています。

そんなタランティーノ監督は、北野武監督の作品も高く評価しています。北野監督の『ソナチネ』はタランティーノが米国での公開に一役買ったといいます。どちらの監督もそうですが、淡々と銃を放つ静的な銃撃シーンが印象的です。個人的には、タランティーノが北野作品の『その男、凶暴につき』から影響を受けたのではと思っています。

そんなバイオレンス系の映画が好きなぼくですが、アジアでは香港映画の『インファナル・アフェア』がかなり面白かったです。そして意外と言っては失礼ですが、韓国映画が頑張っています。『新しき世界』、『オールド・ボーイ』、『チェイサー』などかなり良質な映画を作っています。韓国映画のバイオレンスはかなりエグいので、苦手な人も多いかもしれません。アジア映画のレベルが上がっきています。アジアオリジナルとするハリウッド映画のリメイクが作られるのは、映画ファンとしては嬉しい傾向です。

まだまだマイナーな掘り出し物の映画が存在するはずです。忙しい毎日ですが、寝る時間を削ってでも映画を観る時間を作ろうと思います。