秒速1800メートルからの脱出。世界で最も冷静な判断ができる宇宙飛行士たち

宇宙飛行士については、漫画『宇宙兄弟』からの知識程度しかないぼくですが、有人ロケットの打ち上げ失敗のニュースはショッキングでした。そこには、かなり高い確率の「死」が待ち受けているからです。しかし、二人の宇宙飛行士が無事だったことを知り、安堵するとともに信じられない思いでした。秒速1800メートルではく進するロケットから、あらゆる情報を分析し最善の策を一瞬で導き出さなければ脱出は成功しないのですから。

なんたる冷静さ。NASAの宇宙飛行士が明かす「ソユーズ打ち上げ失敗から生き延びるまで」

これぞプロ!

10月11日、NASAの宇宙飛行士ニック・ヘイグとロスコスモス(ロシアの宇宙開発国営企業)のアレクセイ・オブチニンを乗せた宇宙船ソユーズが、国際宇宙ステーションに向けての打ち上げ中に異常が発生しブースターの分離に失敗、緊急着陸するというという事故が発生。

生還後、笑顔を交わす二人が最高にクール

脱出前の2人の宇宙飛行士 photo:NASA

記事からは、緊迫した状況の中でも2人の宇宙飛行士が冷静に対応する姿が伺えます。そして生還後のエピソード、「ストラップで逆さ吊りになったような状態で、私たちはお互いを見て、満面を笑みを浮かべていました。彼が手を差し出したのでそこから握手をし、なんて短いフライトだったかといくつかジョークを交わしましたよ。」は本当にクールです。

また、『宇宙兄弟』の話ですが、2023年に伝説的な宇宙飛行士ブライアン・ジェイは宇宙から帰還の際、着陸船のパラシュートが絡まり帰らぬ人となってしまいました。最高レベルの宇宙飛行士ですから、直前まで生き残るための策を講じますが、ついに万策尽きてしまいます。確実な死が迫ってくるそのときでもうろたえることなく、後進のために情報の収集に努めます。そして、他のクルーたちと話しながら、最後の言葉をジョークで終わらせる余裕までみせる感動的なシーンです。

本当に難しい今すべきことをすること

危機的な状況でも、冷静に最善の選択を導き出さなければならないのが宇宙飛行士です。訓練しているとはいえ、なかなかできることではありません。日々の生活のちょっとしたことでも後回しにしたり、冷静さを失ったりしてしまうぼくたち一般人は本当に見習わなければなりません。

もちろん今でも日本には、自分を犠牲にして人々の安全を守っている本当のプロもいることでしょう。しかし、日々繰り返される企業のデータ改ざん報道など、安全性を無視した利己的な企業が少なからずあることに日本の将来が不安になってしまいます。

日本にもかつて、宇宙飛行士に負けない責任感と覚悟を持って職務を遂行した人がいました。1910年4月15日、広島湾で第6号潜水艇の訓練中に部下13名と殉職した佐久間勉艇長です。諸外国の潜水艦の事故では乗員が先を争って脱出しようとするため、出入口付近で重なり合うように死んでいるが普通だといいます。しかし佐久間勉艇長の潜水艇では、それぞれが持ち場で殉職していたといい、佐久間艇長は筆跡は乱れながらも整った文章で沈没に至る過程を記述していました。その姿はブライアン・ジェイと重なり、後世の人々を感動させます。

まとめ

最近はYouTubeで、著名人たちの若者へのスピーチを聴くことがマイブームです。すっかりおっさんになってしまいましたが、初心を思い出させてくれるからです。あまり好きではないホリエモンですが、本当に勝負している人の言葉は心に響きます。武井壮さんも過酷な人生を歩んできており、テレビからは感じさせない覚悟が伝わっています。彼らに共通するのは、「今できる最善のことをしよう」ということです。宇宙飛行士に限らず、世の中の成功している人はみんなが実践していることなのでしょう。