今でも大好きな『素晴らしき日々』。少年たちの悩みはいつの時代も変わらない

もっとも好きなドラマと聞かれたら、間違いなく『素晴らしき日々』(英: The Wonder Years)と答えます。素晴らしき日々は米国で1988年~1993年に放送された、主人公ケビン・アーノルドの少年時代を描いたドラマです。日本では1992年~1995年まで、NHK教育テレビで放送されました。

日本人も米国人も少年たちは同じ些細なことで悩んでいる

当時は、同じく高校時代を描いたドラマといえば『ビバリーヒルズ高校白書』の方が人気があり有名でしたが、ぼくは断然『素晴らしき日々』の方が好きでした。放送していた当時、周りでこのドラマを知っている人は皆無でしたが、米国ではエミー賞を獲るなど評価は高く、約6年間も続いたことからも米国では人気があったことが理解できると思います。

何がそんなに面白いのかといえば、あまりにも内容が日常的だからです。出来事といえば家族や学校の友達との些細ないざこざ程度で、派手なアクションもなければ大きな事件も起きません。主人公のケビン君が、中学の入学から高校を卒業するまでの約6年間を描いたもので、舞台は米国の放映時1988年~1993年の丁度20年前に設定しています。ドラマが進むと共に、主人公のフレッド・サベージも年齢を重ねます。彼が成長するにつれ悩み事も変化するあたりが、とてもリアルでした。

舞台は60年代後半から70年代前半の米国なので、ベトナム戦争やヒッピー文化など、ケビン君の生活にも影響を与えますが、大きな悩みといえば友達や家族との関係、性のことで、それは日本の思春期を迎えた少年たちと大差ありません。それは数十年を経た現在でも同じで、今観ても十分楽しめる内容なので、ぜひ再放送されることを期待しています。今でもEテレでは米国のコメディードラマを放送していますが、正直内容が薄っぺらすぎて面白くありません。

今でも気になる主人公たちのその後

今でもYoutubeでアップされている動画を時々観ています。ファンの間ではDVD化が熱望されいましたが、ふんだんに挿入されていた60・70年代の音楽の著作権の問題があったためか、長い間実現されませんでした。数年前に米国でDVD化されたとの噂を聞きましたが、日本では翻訳版は未発売なようです。ぼくは大きな声で言えませんが、かなり前にカナダから海賊版を買いました。日本の放送時は途中からビデオ録画をしており、標準で録画していたためその数は20本以上になり、今でも実家の押し入れの奥にしまっているはずです。

今でも主人公役の名前と役者の名前を空で言えるほど好きだったドラマですから、放送が終わってからも役者がどのような活躍をしているのか気になります。素晴らしき日々の役者たちの特徴が、このドラマで有名になっても、その後大きな醜聞を聞かないことです。ケビン君の友達ポール役をしていた人が、マリリンマンソンだというデマはありましたが。

特に子役時代に有名になった役者たちは、その後お酒やドラッグ、異性問題などで話題になることが多いのですが、ケビン役のフレッド・サベージと恋人クーパー役のダニカ・マッケラーをはじめ、他の役者たちも地道にキャリアを積んでいます。フレッド・サベージとダニカ・マッケラーはドラマ終了後は学業に専念し、その後再び監督や役者の道に戻ってきます。ダニカ・マッケラーは数学の楽しさを伝える本をベストセラーにするなど、その才能の高さを発揮しています。

そして役者として最も成功しているのは、ケビン君の友達役で出演していたジョヴァンニ・リビシです。ちょい役で『タイタニック』に、『アバター』ではそこそこ重要な役に起用されるなど、ジェームズ・キャメロン監督作品に度々顔を出します。『プライベートライアン』でたまたま観たときは、本当にうれしかったです。

まとめ

ぼくが素晴らしき日々を観ていたのは10代後半ですが、多感な時期に観ていたドラマや音楽はその後の生活に影響を与え、数十年後に再び触れることで当時の記憶が呼び起こされます。それだけに、民放で良質なドラマが放映されることを期待してるのですが、近年は小中学生が安心して観られるようなドラマがないような気がします。今では『中学生日記』ではなく『中学聖日記』ですから。やはり、世の中はかなりおかしな方向に進んでいるという気がします。