増えるシングルボードコンピューターの記事。知らないことを文章にするのは難しい

テクノロジー系の翻訳ライティングをしていると、頻繁に登場するデバイスがシングルボードコンピューター(SBC)です。その名が示す通り、ひとつのボードに統合したコンピューターで、イメージでは何となく理解できるのですが、言葉で説明するのが難しい用語のひとつです。

シングルボードコンピューターって何?

シングルボードコンピューターについては、Wikipediaでは以下のように説明しています。

シングルボードコンピュータとは、むき出しの一枚(シングル)のプリント基板(ボード)の上に、必要なものに絞ったCPUと周辺部品、入出力インタフェースとコネクタを付けただけの極めて簡素なコンピュータである。CPUはメインストリームのマイクロプロセッサよりも、マイクロコントローラないしSoCと呼ばれるような必要な周辺機能の多くが一緒に入っているチップである場合が多い。

さすが、専門知識のある人が書いた文章です。ぼく程度の知識でも理解でき、かつ的確にまとめています。シングルボードコンピューターの代表モデルがRaspberry Pi(ラズベリー パイ)で、イギリスのラズベリーパイ財団によって開発されています。

Raspberry Pi 3 Model B+

写真を見れば分かるように、シングルボードコンピューターの基板上には数種類のチップやピンヘッダー、コネクター類が搭載されています。これらのインターフェース(入出力部分)に様々なデバイスを接続してカスタマイズできるのが特徴です。

ぼくが記事を書く際は、オンボードのCPUやポートの種類、どんな便利な機能があるかなどの紹介になるのですが、シングルボードコンピューターの基本的な特徴さえ押さえていれば、正確に英文を翻訳していけばいいので何とか対応できています。しかし、有益な記事を書くためにもっと理解を深める必要があると感じ、 日本版のRaspberry PiともいえるIchigoJamを購入して、モニターとキーボードをつなぎ基本的なベーシックコマンドを入力しましたが、それだけで物置の奥にしまってしまっています。

シングルボードコンピューターで何ができるの?

素人のぼくでも簡単にできたように、シングルボードコンピューターにモニターとキーボードをつなげれば、立派な(?)パソコンになります。Raspberry Piには標準でオフィスソフトウェアやWebブラウザががインストールされているので、ネット検索や文書作成、表計算までできてしまいます。

また、カメラやセンサー、モーターモジュールなどを接続して、コードがシンプルなPythonでプログラミングをすることで制御できます。ウェザーステーションやロボットなど、シングルボードコンピューターを頭脳に広範な電子工作が可能になります。

Raspberry Piはもともと教育向けに開発されたものです。昨今ではプログラミング教育が注目されれ、あらゆるモノがインターネットで接続されるIoTの時代を迎えるといわれる中、シングルボードコンピューターの役割が益々高まりそうです。

まとめ

昨今のテクノロジーの進化は凄まじく、よほど真剣に追いかけないとキャッチアップするのが難しいのが現状です。シングルボードコンピューターに関しては10以上の記事を書いていますが、ひとつの機能を自分の言葉で説明することすら難しく感じます。例えば基板に搭載されるCPUですが、それがCPUなのかプロセッサーなのか、はたまたマイコンなのかSoCなのかで厳密な意味が変わってきます。

テクノロジーに限らず、定義があいまいなまま使われている言葉って意外と多いのかもしれません。文章を書く時間は、それに気づかさせてくれる貴重なものになっています。