井戸水の水質が大阪の水道水より高かった

広島県の片田舎に引っ越してきた理由の一つが、近くに泳げるようなきれいな川があることです。かといって実際に川で泳ぐことはあまりなく、散歩中にきれいな川の流れや景色を楽しむ程度なのですが。また、田舎暮らしで魅力的なのがおいしい井戸水を飲めることです。上下水道が整備されていませんから、この集落では生活水を井戸水でまかなっています。

photo:PAKUTASO

井戸水の水質検査をしてみた

何となく井戸水はきれいというイメージがありましたが、地元の人の話を聞くと、「過信してはいけない」という声が返ってきます。彼は井戸水を直接飲むことは絶対にしないといいます。確かに畑や田んぼに囲まれているため、農薬が土壌にしみ込んでいるはずです。また、養魚場や塗装工場などもあり、汚染水や化学薬品が完全に適切に処理されているとも限りません。

井戸水の水質については気にしていたのですが、引っ越してから十数年の間、ぼくや子どもたちは井戸水をそのまま飲むなど、特に注意することなく生活してきました。しかし最近、中学生の長男が度々腹痛を起こすこと、洗濯物のタオルが黒ずむことを気にした嫁さんが、JAに水質検査を依頼しました。

JAからプラスチック製の容器を受け取り、それに井戸水を入れてJAに返します。費用は約4500円です。水を提出してから約1カ月たち、昨日検査結果が届きました。水質検査を行ったのは一般財団法人の広島県環境保健協会で、12項目について数値と検査結果が記入してあります。基準値から外れた項目はなく、汚染度は基準値よりかなり低く出ていたので安心しました。

大阪の水道水よりきれいだった

まずいイメージが定着していた大阪の水ですが、一時期はペットボトルで販売するほど改善されているというから驚きです。それほど高い水処理技術できれいになった水の水質はどんなものかと気になり、調べてみると細かなデータが公開されていました。

水道水質検査結果のお知らせ

水道水は、いつも安心して飲める水であることが大切です。水質試験所では、月1回、市内21か所の給水栓で採水して精密な水質検査を行い、水道水の安全性を確かめています。また、市内37か所に設置している水質遠隔監視装置を用いて、色や濁り、残留塩素の濃度などを24時間連続して測定し、監視を行っています。

井戸水の検査結果と比べると、「フッ素及びその化合物」の項目以外は、井戸水の測定値の方が下回っていました。味の方はどうかというと、井戸水は水道水にくらべて多少「まろやか」かなあという気がします。1年間大阪に住んでいたことがありますが、確かに水からは嫌な味を一切感じることはありませんでした。世界的に見ても、水道水を直接飲める国ってかなり少ないそうですよ。洗濯ものの黒ずみは、洗濯機を買うということで落ち着きそうです。

まとめ

今回の水質検査で、「大阪の水よりきれいな井戸水」ということが分かりました。どうやら井戸水の水質は場所や深さで大きく変わってくるようなので、特に飲み水で利用している場合は検査を定期的に行うように推奨されています。ここ広島県でも、今年の水害の影響とみられる大腸菌が検出された事例もあります。上下水道の整備されていない田舎暮らしには、安心できる水の確保という負担があることも知っておく必要がありそうです。