技術の融合で大部分の人の機能の代替えができる最新テクノロジー

副業でテクノロジー系ライティングをしています。最近の案件で多いテーマが、「生産設備の自動化」です。本日の案件では、複雑な部品を自動で検査できる装置に関するものでした。画像認識を活用したもので、特に目新しい技術ではありませんが、寸法測定と傷などの外観検査を同時に実行でき、かつ「見逃しゼロ」を実現する検査精度の高さが画期的な装置になるといいます。(下記はイメージで、案件とは無関係です)

自動検査イメージ 出典:ヴァーヴビジュアルソリューション株式会社

日進月歩の画像認識技術

実はぼくは学生時代、情報技術科に属し画像認識のシステムを作っていました。ビデオで対象物を撮影し、その画像を処理することで対象物の特徴を抽出し、それが何かを識別するといったシンプルなシステムです。当時は漫然と作業をこなしていただけで、数十年後にこれだけ画像認識技術が進歩し、市場価値が高まるとは思ってもいませんでした。その線での就職話もあったのですが、ワーキングホリデーのためフリーターという選択をしたのが間違いだったと感じることがごくたまにあります。

それはさておき、昨今の画像認識技術には目覚ましいものがあります。スマホの本人確認用に、「顔認識」や「指紋認識」機能が普通に搭載されています。また、カメラに映っているものが、リアルタイムで何かを識別する技術も実用化されています。

特に画像認識の需要が高まっているのは、製造工程において生産性を高めるために、人の目に代わりモノを識別・判別・検査する技術です。「人手不足」が叫ばれる昨今でも、各工程において作業員による「目視検査」が行われています。人による検査では見逃しは避けられず、かといって複雑な部品の検査においては、小さな傷の発見や寸法の同時測定などこれまでの技術では難しかった面もあります。しかし自動化システムの導入ができなかったケースでも、新技術の開発やGPU(リアルタイム画像処理に特化した演算装置)の進歩により実用化が進んでいます。

画像認識、クラウド、5G、ロボット、AI(深層学習)、センサー技術が人に代わる

画像認識をするカメラが人の目になり、認識はCPUやGPUが人の脳の代わりに行います。さらにクラウドが人の記憶となり、5G(第5世代移動通信システム)によりリアルタイムにクラウドとアクセスできるようになります。また、得られたデータに基づきロボットを動かすことができれば、ほぼ人の機能と同じ働きをすることができます。加えて人の感覚としてのセンサーを搭載し、AIが自ら学んで判断するようになれば、高度な作業ができるヒューマノイドロボットになります。

昨日のソフトバンクの通信障害ようなことが起これば、ヒューマノイドロボットが無力化されるなどの問題はありますが、単純作業や過酷な作業は装置やロボットが担う時代が訪れつつあります。いつまでも主婦や高齢者、外国人などの安い労働力を求める企業には生き残りが難しくなるでしょう。大企業だけでなく中小の経営者の間で生産設備の投資の動きが広がれば、さらに生産性が高まり技術の高度化が加速します。むしろ、その可能性を見いだせない経営者には、早々と退場してもらった方が次世代の人たちのためにはいいのかもしれません。

photo:twitter

まとめ

日々技術系の情報に触れていると、日本には生産性を高めるための技術開発に勤しむ技術者や企業がたくさんあることに希望が持てます。昔から日本は、「経済は一流だが政治は三流」と言われ続けており、昨今の政治を見ると未だに継続中であると感じます。「人手不足解消のためには生産性向上」という明確な課題があるのに、その足を引っ張る消費増税や外国人労働者の拡大を進めようとしています。「消費増税をしたら消費が落ち込み、外国人労働者が増えれば生産性向上と全体の賃金上昇を阻害する」という結果は、AIに聞けば一瞬で返ってくるのではないでしょうか。