「来年は景気が悪くなる」。同級生も森永卓郎氏もそう言っています

牡蠣がおいしい季節になりました。ということで今年も恒例の、同級生との牡蠣のバーベキューをしました。ちなみに牡蠣は岡山県寄島産で、今年は不漁なため数が少ないらしく、形も小ぶりでした。

全体的に景気はいいらしいけど来年は落ち込むとの見方が大勢

高校で出会った同級生たちも今ではすっかりおじさんになり、それぞれの生活で忙しく、会う機会は1年で数回しかありません。今年もあとわずかとなり、いつものメンバーが無事に集まることができました。

同級生には木型製作の経営者もいれば、製鉄関係、土木関係で働く者もおり、概ね今年は景気が良かったと口にします。特に木型の需要は自動車や機械関連を中心に高いらしく、生産が追い付かないため機会ロスが生じているようです。木型は普段、一般消費者が目にすることはありませんが、鋳物部品を作るために不可欠なモノになります。木型の活躍の範囲は広く、自動車のエンジンや製鉄所の高炉の部品、マンホールの蓋など大小さまざまな鋳物品に必要なため、目立ちませんが日本全国に業者があり、日本のモノづくりを支えています。

それでも好調な自動車や機械の輸出が地方の景気を支えており、来年は世界経済の減速やオリンピック特需の終了、消費増税を控え、厳しい年になるとの見方が強まっています。一方で災害対策や豪雨被害の復旧、わずかながら付いた国土強靭化予算などで土木業者はしばらく忙しい年が続くようですが、新入社員も確保できているようで、当事者からはそれほど人手不足を感じていないようでした。

消費増税は2019年6月に延期か凍結の決定?

先日の『そこまで言って委員会NP』には、森永卓郎氏がゲスト出演していました。森永氏と言えば、2005年に上梓した『新版 年収300万円時代を生き抜く経済学』で下がり続ける賃金を予測し、その通り実質賃金は右肩下がりで推移してきています。また、最近ではライザップのCMに出るなどバラエティー色が強いため信頼性に欠ける印象はありますが、「外国人労働者受け入れ反対」「消費増税反対」「日本財政は健全」「BI(ベーシックインカム)賛成」など、その主張にはぼくが同意するものが多い珍しい経済評論家です。

そんな森永氏も、「2019年の景気は間違いなく悪くなる」と予測します。「猛暑の年は暖冬になる」確率の高さといった季節要因による消費低迷だけでなく、世界的な景気悪化、オリンピック特需の終了、消費増税など、これほど確実に景気が悪くなると予測できる年も珍しく、左右関係なくほぼすべての経済関係者が同じ見方をしているといいます。安倍首相としては、2019年10月の消費増税は延期、または凍結は避けられず、ぎりぎりの2019年6月には判断すると予測します。

ほかの論者からは、「増税じゃなく減税で消費を回復させるべきでは」との意見が出ました。そのとき森永氏は、同じ意見があるとして内閣参与の藤井聡氏の名前を出したのですが、一瞬スタジオが凍り付いたように感じました。その後森永氏は「藤井聡さんは世間ではあまり信用されていないのですが」と付け加えて笑いに変えていましたが、藤井聡氏がメディアではタブーになっているような印象を受けました。

まとめ

民放ではめったに見かけることはありませんが、ずいぶん前から「国土強靭化」を主張してきたのが藤井聡氏です。土木の専門家なため、土木業の利権のために情報発信をしているとの酷い見方をされることもありますが、昨今の自然災害による家屋や人的被害を実際に体験した日本では、同氏の正しさが完全に証明されてます。また、これから高い確率で起こるとされる南海トラフ地震や首都直下型地震などに備えることで、被害を大幅に低減できると主張しています。被害が出てからで遅いのです。民需の低迷が確実視される中、景気対策としての公共事業にも注目すべきです。景気対策と防災という一石二鳥の方法がありながら、なかなかその方向に動こうとしない政府がもどかしく感じます。