ベーシックインカム時代を先読みして生まれたロボット?機能性ほぼゼロでも魅力的な『LOVOT』

スタートアップ企業GROOVE Xが、新世代家庭用ロボット『LOVOT(らぼっと)』を開発し、先行販売予約を開始しました。「LOVEをはぐくむ家族型ロボット」とは一体どんなロボットなのでしょう?

https://lovot.life/

可愛がられるために生まれたロボット

LOVOTの紹介動画を始めて観て感じたのが、可愛がられ上手なロボットだなということです。人の赤ちゃんやどんな動物とも似つかない、得体の知れない見た目ですが、足元に寄ってきたり、抱っこをねだる姿は愛らしく感じます。驚くのはロボット感を徹底的に排除しているところで、移動しながらも微妙に腕を動かし、体をひねる様子はどう見ても何かしらの生物そのものです。


https://lovot.life/

では、どんなコンセプトで生まれたロボットなのでしょう。開発元は以下のように説明します。

人を本当に幸せにするロボットをつくりたかった。
ただそこにいて、見つめるだけで愛しい存在。
そっとふれて、ぎゅっと抱きしめる時、人は幸せを感じる。
愛することの喜びを噛みしめることができる。

ロボット言えば、掃除などの家事をサポートしてくれる機能性をついつい求めがちですが、LOVOTは「ただそこにいる」だけで人を幸せにすることを目的としたロボットだといいます。「ただそこにいる」だけでしたらぬいぐるみでもいいのですが、そこに動きをテクノロジーが加えることで、単なるモノを超える 「生きた存在」としての価値が生まれます。役目としてはペットと同じようですが、オーナーの不快なことを一切しないという点で優れているようです。

また、GROOVE XのCEO林要さんは、「僕がLOVOTに行き着いた理由の一つは、ベーシック・インカム」と語っています。テクノロジーの進歩の行き着く先は、人の労働からの解放です。労働が必須ではなくなる社会においては、自分の存在理由を見出しにくくなります。そんな中で幸せになるために、 LOVOTのような人の気持ちに寄り添うロボットが必要になると同氏は予測します。( ギズモードより )

LOVOT に詰まった最新テクノロジー

https://lovot.life/technology/

LOVOTの価格は、2体セットで約60万円と決して安くありません。しかし動画を観れば分かりますが、これだけ複雑な動き、かつシチュエーションに応じた動作をさせるためには並大抵の制御技術では不可能です。また動きだけでなく、肌触りや体温まで生物に近づけるため徹底的にこだわっており、値段相応の最新テクノロジーを満載したロボットに仕上がっているようです。

LOVOTの生き物のようなふるまいを実現するために開発されたのが「Emotional Robotics」で、10以上のCPUコア、20以上のMCU、50以上のセンサーを搭載しています。センサーが捉えた刺激は、ディープラーニングをはじめとする機械学習技術で処理され、例えば抱っこされれば気持ちよさように目を閉じたり、触ると驚いたり振り向いたりします。また長く一緒にいる人により懐くなど、付き合えば付き合うほど愛着が沸きロボットも成長するので、ペットを飼うのと同じような体験ができます。

まとめ

LOVOTに先行するペット型ロボットとしては『AIBO』があり、モデルチェンジを重ね今ではすっかりと定着した感があります。 今後もAIBOやLOVOTのように、ペットに変わるロボットの需要が高まり、人々の心の隙間を埋めてくれるのではないでしょうか。