米国で進む左右の分断。大統領選を見越したメディア戦争が始まっている

YouTubeでFoxニュースをよく観ています。Foxといえば民主党支持傾向の強い米国では珍しい、親共和党・トランプ大統領のメディアです。最近の傾向としては、トランプ大統領の支持者を暴行する反トランプ支持者の動画を繰り返し報じています。フェイクニュースではありませんが、反トランプ、つまり民主党支持者の暴力性を強調したいのだと思います。裏を返せば、トランプ大統領に再選して欲しい保守系メディアと、それ以外のメディアの情報戦が始まっているのです。

保守活動家が暴行されるニュースを報じるFOXニュース

まさに今、FOX newsのサイトでは、保守活動家が大学で暴行されるショッキングな映像が掲載されています。

Conservative activist assaulted at UC-Berkeley campus during recruitment drive

カリフォルニア大学バークレー校のキャンパスで2022年2月21日、グループメンバーの勧誘をしていた保守活動家が暴行されました。警察は、暴行されたとされる映像から容疑者の情報を求めています。

警察によると被害者が勧誘のために設置していたテーブルに二人の男が近づき、議論が始まりました。被害者は右派系団体Turning Point USAへの勧誘をしていたHayden Williamsさんで、嫌がらせをしてきたとされる男たちを携帯電話で撮影しようとしました。警察によると、うち一人の男がテーブルを倒し、Williamsさんを数発殴り顔に怪我をさせました。目撃者が携帯電話で事件の様子を撮影していましたが、Williamsさんが暴行される前に何を言ったのか鮮明に録音されていないということです。

警察が到着したときにはすでに容疑者は立ち去っていました。WilliamsさんさんはTurning Point USAをサポートしていましたが正式なメンバーではなく、Leadership Instituteのキャンパス代表とのことです。

目撃者によると、勧誘のテーブルには「偽のヘイトクライムが本当の被害者を傷つける」と明記されており、『Empire』出演の黒人俳優ジャシー・スモレット(Jussie Smollett)さんが、ヘイトクライム(憎悪犯罪)に遭ったと虚偽の証言をしたことに関連したものでした。WilliamsさんにインタビューしたLeadership InstituteのウェブサイトCampus Reformによると、容疑者はWilliamsさんをレイシストと呼び、「撃つぞ」と脅迫したといいます。

最近は大学のキャンパスでイデオロギーの違いによる衝突が増えており、保守派のグルーブに属する生徒が攻撃対処になっています。

まとめ

事件の詳細はまだ不明ですが、保守派を殴る反トランプと思われる容疑者の動画は、FOXや支持者にとっておいしすぎる素材でしょう。逆に保守派が反トランプの人たちを攻撃する動画があった場合、FOXが報じるかどうかは疑問で、そのあたりは観る側が差し引いて接する必要がありそうです。FOXと全く逆の立場をとるCNNを観る場合もそうで、支持する立場の違いでこうも報道姿勢が変わるのかと興味深い反面、呆れてしまいます。それはともかく、米国の分断は深刻の度合いを深めていることがニュースから見て取れます。