米国社会から不安を取り除くグリーン・ニューディール

米国では、気候変動や景気対策として民主党がグリーン・ニューディールを提唱し、次期大統領選での争点となっています。10年以内に100%クリーンエネルギーに転換するなど、荒唐無稽と思われがちな計画ですが、環境対策以外にも「人にやさしい社会の実現」を目指していることも知っておいた方が良さそうです。

グリーン・ニューディールは脱絶望プログラム 私たちは依存症危機を終わらせなければならない

米国の下院議員オカシオコルテス氏が気候変動対策として提唱するのがグリーン・ニューディール政策。この意欲的な計画が今週行われたヒューストンでの大規模なエネルギー会議などで注目され、憶測を呼んでいる。

トランプ大統領が「風力発電に頼ると風が吹かないとテレビも観られない」と発言したり、共和党全国大会でこの計画を「牛戦争(牛のゲップやおならが温暖化ガスを排出するため)」と呼んだりするなど、実際の計画とかけ離れた批判が繰り広げられ、意欲的過ぎ、もしくはコストがかかり過ぎる計画だと多くの声がある。

しかしグリーン・ニューディールには、見逃されがちな側面がある。それが、数十万人の命を救う公衆衛生プログラムであることだ。

米国議会において、外国勢力におる米国への攻撃計画があり、7万人が犠牲になる可能性があると判明したことを想像して欲しい。攻撃を防ぐ、または被害を和らげる対策に「意欲的過ぎ、コストがかかり過ぎ」と反対する議員がいるだろうか。おそらくいないだろう。

2017年米国では、過剰摂取により7万人以上が死亡している。過去10年で約50万人にのぼる。努力をせずに多くの命を救おうとすることこそが「意欲的過ぎる」だと考えるべきだ。依存症の根本原因に絞った議題を設置するグリーン・ニューディールこそが、私たちが必要な意欲的な計画なのだ。

「オピオイド(鎮痛剤)依存症」について話す政治家がいる。米国は、関係性はあるが異なる2つの危機に直面している。一つ目が、急な過剰摂取により年間数万人の人命が失われていること。二つ目の危機はもっと大きく困難で、慢性的な絶望が数百万人を依存症に追い込んでいることだ。

米国で依存症や過剰摂取による死者が急速に増えているのは格差が拡大している社会が原因で、また依存症に必要な医療サービスが不足しているためだ。米国では数百万人の生存が脅かされている。根強い人種差別、不公平、社会からの孤立など、米国は痛みを生んでいる。さらに、薬物は痛みを即座に和らげてくれる。しかし薬物に依存するようになると薬の効果がなくなり、さらに痛みが増す。

このような過剰摂取危機を本気で終わらせたければ、米国社会に属するだけで体験する多くの痛みからくる「絶望」に対処しなければならない。<後略>

まとめ

環境面だけで見ると疑問符の付くグリーン・ニューディールですが、人々に希望を与える側面があることをしると見方も変わります。それだけ米国では、絶望感からくる薬物依存が問題になっていることなのでしょう。日本でも芸能人が薬物で逮捕される時間が後を絶ちません。それぞれ理由がるのでしょうが、「希望」さえあれば薬に頼る必要もなるかるのかもしれません。