今後12年でCO2を排出しない社会システムへの転換ができるかで大きく変わる未来

米国の民主党下院議員オカシオコルテス氏のグリーン・ニューディールが注目されています。メディアでは「このままだと12年で世界が終わる」とセンセーショナルに煽っていますが、IPCCの試算では、今後12年でCO2を排出しない社会システムへの転換ができるかできないかで、未来が大きく変わるよと指摘しています。そんな未来を分かりやすくビジュアル化したのが以下の記事です。

気候変動のビジュアル化 厳しい未来の選択

以下が昨年公開された、今日までの地球の温度変化を色の変化で表したもの。

さらに今回公開されたのが、温室効果ガス排出の進行具合によってどれだけ温暖化の進行が変わるかを示したものだ。

科学者や政治家は頻繁に地球の平均温度について話し合ってきたが、話だけでは深刻さが伝わり辛かった。それがドイツ人のエンジニアAlexander Radtke氏によって、2200年までの未来がどのように変わるのかが視覚化されたのだ。

各ストライプは平均温度からの年間温度偏差を表しており、気象専門家が作成した2つのシナリオを用意している。二酸化炭素の排出が2100年まで変わらない場合と、12年後をピークに削減している場合のケースだ。それぞれのシナリオが作られるまでの過程を説明するのはきっと退屈だが、ビジュアル化されたことで未来は一目で理解できる。

排出を続けた場合、平均気温(1961~1990)年は2200年に9度高くなる。それが上側の道で、人の生存が困難な世界が訪れる。急速に排出削減が進んだ場合、今世紀半ばに平均気温が1.5度高くなるのをピークに、その後は徐々に下がってくる。

まとめ

二酸化炭素の排出が地球温暖化の大きな要因であるかどうかの議論も決着していませんが、地球が温暖化に向かっているのは確かです。そして、二酸化炭素の排出の削減も世界的なコンセンサスになりつつあり、今後はどの程度のペースで削減目標を立てるのかが世界の課題になっています。経済成長を阻害してでも進めるべきだという急進派、阻害しない程度に進めるべきだとする穏健派の勢力争いなど、今後の動きに注目したいところです。