令和の幕開け。世界のリーダーとしての天皇陛下の役割

平成の天皇陛下が譲位され、本日からはじまる令和の天皇陛下が即位されました。世界最古の王家ということもあり、海外メディアでも大きく取り上げられています。

日本元首(象徴)でありながら、政治的権限が一切ないため存在の重さが分かりにくくなっていますが、内閣総理大臣や最高裁判所長官の任命をはじめ、さまざまな国事行為が天皇陛下の役目として用意されており、国の行く末にかかわる最終的な重要な決定は実質上天皇陛下が行うことになっています。

また、平成の御代になってからは、天皇皇后両陛下が積極的に被災地を表敬訪問するようになり、新たな皇室の役割も時代によって変わってきています。政治的、宗教的なメッセージは極力控えるような配慮はうかがえますが、「慰労」「平和」「環境保護」「人権」「平等」など世界で普遍的に正しいとされる価値観の促進のためのメッセージを伝えたいという信念が伝わってくる活動をされているのが印象的でした。

そんな平成の天皇皇后両陛下の姿を、NPOメディアProject Syndicateが「世界のリーダー」だったと称しています。書いたのは元日本人でハーバード大学名誉教授の入江昭氏ですが、世界における天皇陛下の評価は日本国内だけのものに留まらないのかもしれません。

まとめ

世界共通の価値観を尊重するその姿は、「人類代表のスポークスマン」のようであり、昭和天皇やその他の世界的リーダーにはできなかったことだと入江氏は言います。確かに、他宗教の神の存在を認めることができない宗教を国教とする国のリーダーでは、世界に普遍的な価値観を訴えるのは難しいのかもしれません。事実上、万物に神が宿るとする神道を国教とし、政治的に権限がなくかつ世界最古の王族であるという奇跡的な立ち位置にある天皇陛下でしか、その役目は担えないともいえそうです。令和の天皇皇后両陛下には、日本人が思う以上に世界からの期待が注がれているのかもしれません。