母の日に観たい映画2本。「マザーズデイ」「万引き家族」

昨日の「母の日」はいかが過ごしたでしょう?この地域では運動会があり、ぼくら夫婦の母たちにとって良い日になったと思います。そんな平穏な母の日をぶち壊す破壊力のある映画を、本日は紹介したいと思います。

毎年5月の第二日曜日は世界的に母の日(Mother’s Day)で、母の日を描いた映画も数本あります。その中でもぼくが好きなのが(というか最近観て衝撃的だったのが)2010年公開の「マザーズデイ」。2016年のジュリアロバーツ主演「マザーズ・デイ」とは別物です。というか、前者のマザーズデイを勧める人がいれば余程のマニアか、本当に危ない人かのどちらかなので気をつけましょう。こんな映画です。

ストーリーは、(たぶん)母の日に、息子たちが強盗に失敗して逃走中に民家に逃げ込み、そこでパーティをしていた人たちを人質にするというものです。実はその息子たちは、別の母親から生まれた直後に病院から誘拐された子たちです。「生きるために」強盗のプロチームとして育てられたのです。

彼らを誘拐し育てたのが絶対的な存在の「母」で、子どもたちは心底尊敬し服従します。どうやら母は外の世界から子どもたちをシャットアウトすることで、自分を絶対的に正しい存在として洗脳しているようです。犯罪一家は逃走資金を得られれば人質を解放するつもりだったようですが、人質から思わぬ抵抗を受け、人質vsファミリーの泥沼の戦いに発展していきます。また人質たちの後ろめたい過去が明らかになり、お互いに不信感が芽生えてくる展開も見どころです。

「ミスト」と同様、誰も幸せにならない後味の悪い映画ですが、「母(女性)は強いなあ」と思える映画です。暇でどうしようもないときは観てもいいかもしれません。

「マザーズデイ」を観て、少し「万引き家族」と似ているなあと思いました。サスペンス・アクション・ホラー要素のマザーズデイと、ヒューマニズムドラマの万引き家族とジャンルはまったく別ですが、どちらも他人が犯罪行為を教えながら子どもを育てるというテーマが共通しています。

どちらの映画も「生きるため」犯罪を犯し、家族をとても大切にすることから完全に悪として観ることができず、問題はあるけど人間らしい姿がある種の感動を生みます。しかし、「生きるため」「家族のため」を言い訳に、周りに迷惑をかける困った家族であることに変わりありません。「こんな世界は映画だけにして、現実社会でまじめに生きよう」、そう思えたなら最高の親孝行になるのではないでしょうか。なんて。