戦争や天変地異でも起きない限り破綻しない日本経済

よく「日本経済は破綻だ」なんて言う人がいます。例えばこの人。

何をもって「破綻」とするのか不明ですが、中野剛志氏によると理由は以下の3つに集約されます。

①国債を返済できなくなること

②ハイパーインフレになること

③金利が急騰すること

そして中野剛志氏は、3つのシナリオがそれぞれ起きるケースを想定し、日本が「破綻」するのが困難であることを示しています。

タンパクな言い方をすれば、金子氏のようないわゆる「破綻論者」が正しいことを主張しているのであれば受け入れます。しかし、中野氏の言うように、破綻するためには数々の困難が待ち受けており、その可能性は限りなく低いと言わざるを得ません。

それでも経済指標が破綻に向け動いているようであれば認めざるを得ないのでしょうが、1990年以降のインフレ率と金利が示す通り、現実がそうではありません。

https://finance-gfp.com/?p=3298

インフレ率や金利が低迷しているのはさまざまな理由がありますが、大きな要因がデフレ崩壊以降の総需要の低迷です。日本全体で、消費や投資が激減してしまったからです。

インフレ率が上昇している箇所もありますが、それは1997年と2014年の消費増税が影響しており、極端に下げているのはリーマンショックが影響しています。また、戦後のハイパーインフレを持ちだす人もいますが、国土がズタズタになって生産力が大きく削がれた戦後と、モノがあり余っている現代とは状況があまりにも違いすぎます。

いわゆる「国の借金」の巨額さから日本財政の破綻を予測する人もいますが、政府債務残高の大きさを理由に円が一気に信任を下げるなんてあまりにも可能性が低すぎます。それより、戦争や大震災で供給能力が大きく削がれるシナリオの方が可能性が高いと個人的には思います。

まとめ

このブログで主張していることは、現代の日本が破綻するかどうかで重要になるのはお金(借金)の発行量の多さではなく、どれだけの供給能力があるかどうかだということです。20年来日本では、借金の多さを理由に民間だけでなく、政府まで消費や投資を縮小してきました。その結果、供給能力を高める機会を失ってきたのです。そんな状況で大震災が起きれば、復興は遅れ犠牲者は増えることは目に見えています。実は日本の破綻の可能性を高めているのは、頓珍漢な理由で破綻を煽る人たちなのかもしれません。