海外にプラスチック廃棄物の処理を押し付けている日本。解決策は?

家庭で出るごみは分別し、コンビニや駅に設置してあるゴミ箱は種類で分かれており、日常的にごみを分別する習慣がついている日本人。その中でもプラスチックごみは、業者回収した後、リサイクルされていると思っている方も多いのではないでしょうか。

ネットで調べると、日本でのプラスチックごみのリサイクル率の低さや、実はその多くが資源として輸出されていることが分かるのですが、自ら興味を持って調べないと情報として入ってくることはないでしょう。

そして、発展途上国に輸出されたプラスチック廃棄物は、リサイクル処理される段階で環境を汚している事、適切に処理されずに海や大地を汚していることは、プラスチック製品の製造業者、横流しで利ザヤを稼いでいるリサイクル業者、安価なプラスチック製品を使いたい消費者にとって、不都合な真実なのかもしれません。

記事によると、年間およそ150万トンのプラスチック廃棄物が海外に輸出されているといいます。リサイクル処理には手間がかかり、その人件費を日本では捻出できないことから人件費の安い海外に輸出しているのが現状だそうです。

アメリカの政治学者イアン・ブレマー氏は、日本が世界最大のプラスチック廃棄物の輸出国だと指摘します。(92万6000トンと数値には違いがありますが)

コメントをみると、「日本は過剰包装をやめろ」との声がありました。我が家では、一週間でポリ袋1杯分のプラスチックごみを排出しています。あらゆる食材がプラスチックで包装されているためで、もはや消費者が脱プラスチックできるレベルではありません。

中国は2018年、工業由来の廃プラスチックの輸入を停止しました。それでも国内で処理能力を高めるにも限界があるのか、タイやマレーシア、ベトナムなどへ輸出先の変更で対処しています。

2019年5月11日、プラスチック廃棄物の輸出を制限するバーゼル条約の改正案に、日本を含む180カ国近くが合意しました。これからは、これまでのようなプラスチック廃棄物の輸出が難しくなり、国内での処理能力を高める他選択肢がなくなってきます。

まとめ

もはや解決策は、プラスチックの使用を極力減らす企業や消費者の努力しかないのではないでしょうか。問題は、企業や消費者が利益や利便性を犠牲にしてまで、環境意識を高められるかどうかです。心配なのが、違法廃棄の増加などにより、さらなる環境の悪化をまねくことです。

環境問題も経済問題と同じく、民間レベルでは悪化が避けられないような状況になっています。持続可能な社会のため、将来世代のため、政府レベルでの対策が求められています。「財源がー」なんて言っている場合ではありません。