デフレ脱却の重要性を理解していたあの頃の麻生氏に戻ってくれ

麻生副総理兼財務大臣が、消費増税の重要性を説いています。

短い記事に、突っ込みどころ満載です。

「増税をさらに延期すると、国債の格付けが下がるくらいのことは覚悟をしておいてもらわないといけない。そうなった場合にどのような影響が出るかを十分検討しておく必要があると思う」。

これまで幾度か日本の国債の格付けが下げられましたが、何か影響があったのでしょうか?恐らく、格下げにより国債の信認が下がることを懸念しているようですが、心配はいりません。マイナス金利でも国債は安定的に消化されていますから。

麻生氏は、6年前の自身の発言を忘れてしまったのでしょうか?

「日本は自国通貨で国債を発行している。(お札=日銀券を)刷って返せばいい。簡単だろ」と、今とは180度違った正しい主張をしていたのです。一国の要人が財政ファイナンスを容認する発言をしても、日本の国債や円の信認が揺らぐことはありませんでした。

その後、日本銀行が約400兆円もの国債を引き受けるという実質上の財政ファイナンスが行われたとで、このときの麻生氏の発言の正しさは証明されています。今こそ、同様の主張をしてほしいところですが、真逆の消費増税容認発言です。一体、この政治家に何が起きたのでしょう?

麻生太郎氏といえば、民主党政権時代に三橋貴明氏との対談や、同氏の小説「コレキヨの恋文」の登場人物のモデルになるなど、高橋是清の国民経済の理解者として期待されていました。それがデフレ脱却どころか、デフレ促進の消費増税に躍起になっているのですから不思議でなりません。

まとめ

政治家は、最後に聞いた意見に傾くといわれています。恐らく麻生氏は、野党当時に三橋氏などと交流するのとでデフレ脱却の重要性に納得したにもかかわらず、政権奪取後は財務省からいわゆる「国の借金問題」を吹き込まれたのではないでしょうか。もしくは、「既にデフレ脱却は完了した」と勘違いしているのかもしれません。何はともあれ、あのころの麻生氏に戻って欲しいものです。無理だろうなあ。