大阪G20サミットのポイント。期待したい環境対策のイノベーション

安倍晋三首相は、大阪で開催されるG20サミットで何を語るのでしょう?Project Syndicateへの寄稿で、主要なアジェンダについて説明していましたので概略をみていきましょう。

まず最初に掲げるのが、「自由で公正な貿易の維持と推進」です。その一環として進められているのが、ASEAN10カ国とインド太平洋6カ国による自由貿易協定「東アジア地域包括的経済連携(RCEP)」への取り組みです。

2つ目が、デジタルエコノミーへの対策です。経済のデジタル化は、ユニークで先例のないビジネスモデルを生みますが、多国籍企業の課税の空白など新たな問題をもたらします。そのような問題は、各国の協力なしには解決できません。瞬時に移動するデータにとって、国境は意味を成しません。

日本は「信頼ある自由なデータ流通(Data Free Flow with Trust,DFFT)」のシステムを提唱します。すべての人が信頼できるデータを、共通ルールの下自由に流通させる試みです。アジアと世界各国の誰もが、デジタルエコノミーの恩恵を得られるルール作りを、「Osaka Track,」の名の下日本が主導します。

3つ目が、グローバルな環境対策のためのイノベーションの推進です。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の「1.5℃レポート」の警告は、規制だけでは解決できません。ネガティブな要素をポジティブなものに変える、気候変動の解決の実現のためには、そんなイノベーションが求められています。

例えば近年「悪」とされてきた二酸化炭素。そんな安価で豊富に存在するCO2が、リソースに変わるとしたらどうでしょう?それが、人口光合成のような革新的な技術です。

まとめ

個人的には、世界的に台頭しつつある反グローバルの要素が少しでも含まれて欲しいところですが、日本の立場としては厳しいのかもしれません。特に、自由貿易や環境問題に関してはトランプ大統領とはかなり温度差があり、どのような落としどころになるのかが注目です。日本としては、イノベーションの推進をどこまでアピールできるかに期待したいです。