米国の就業者数は予想以上の増加。ドイツの工場受注は大幅下落

英国のクオリティ紙The Guardinanの、7/5付け記事です。

米雇用統計は予測を上回る就業者数の大幅増加、ドイツでは工場受注が大幅下落

6月の米雇用統計では、就業者数の増加が市場予想を大きく上回り、「非農業部門の就業者数」は前の月と比べ22万4000人の増加でした。しかし、賃金上昇率は前月比で2%と期待を下回りました。

ホワイトハウスの経済アドバイザーLarry Kudlow氏は、報告を「good news」と歓迎しました。エコノミストは、就業者数の大幅増加のため利下げは小幅に留まると予測します。投資家も同調し、株、国債価格どちらの取引価格も下落しました。ドルは上昇し、ポンドの値は6カ月で最安値の1.25ドルまで下げました。

ドイツでは5月の工場受注が2%減少し、昨年比で8.6%の大幅下落でした。ドイツ経済にとってかなり厳しい数値となり、ユーロ圏全体の雲行きが怪しくなってきました。欧州経済が、米中貿易戦争の影響を受けているサインが顕在化してきました。

まとめ

このブログとしては、減税・財政赤字拡大で内需が好調な米国と、財政黒字だけど輸出依存率が高く、世界経済の減速で怪しくなってきたドイツ経済の対比を指摘せずにはいられません。しかし、米国経済は楽観視出来ない状況で、日本と同じく賃金上昇は鈍く、中間層以下の底上げがうまくできていません。それでも日米の賃金上昇率の差は明らかで、ここまで賃金が上昇しない日本は明らかに何かが間違ってきたことを示しています。選挙戦で自民党候補者が、「アベノミクスで賃金上昇」をアピールする度に寒々しく感じてしまいます。

https://tradingeconomics.com/