ギリシャで高まる反緊縮の声。日本でも反緊縮政権の誕生を期待したい

ギリシャの総選挙で、反緊縮の最大野党「新民主主義党」が過半数の議席を獲得することが確実になりました。

現職のチプラス政権が誕生した2015年、チプラス首相は当初緊縮財政に反対していました。しかしその後、EUからの金融支援を得るために、一転して増税や年金カットなど国民の負担を増やす緊縮路線になりました。

独自の通貨を持たず、金融政策が制限されるギリシャでは仕方のない選択だったのかもしれません。新たな政権が誕生し、いくら反緊縮を掲げようとも、お金を調達できなければ無理な話です。国民の痛みと引き換えに財政黒字を実現し、今では国債金利も低くなりお金を借りやすい状況ですが、借金が増えれば金融不安が再び高まることになります。上:政府予算 下:10年国債金利


source: tradingeconomics.com

金融危機以来、緊縮財政をとってきたギリシャの経済成長率は低迷しています。緊縮財政により国民のお金が政府に吸い上げられるわけですから、消費が落ち込み経済が冷え込むのは当たり前の話です。それでも日本のマイナス成長(1995年と2015年の比較)よりましといいますから、日本はどれだけ失策を繰り返してきたのでしょう。

輸出が好調だったドイツも経済成長は低迷しています。財政規律を重んじ世界でも珍しい財政黒字を実現していますが、そのため内需の成長が低迷しているのも要因のひとつだと考えられます。

まとめ

ギリシャのように経常収支赤字国で、さらに国内の貯蓄が不足し自国通貨を持たない場合は緊縮も仕方がありませんが、日本はまったく逆の立場にあります。いずれにせよ、過度な緊縮は国民の負担を大きくし、経済成長も阻害するため他国と比較し国力が弱くなります。

日本はかつて世界のGDPシェアが約18%ありましたが、今では6%程度まで低下しています。そろそろ日本でも、反緊縮の声が政治を動かすほど大きくなってもいいころだと思うのですが。ぜひ皆さんの声を、今回の参院選挙に反映させましょう。