クマに遭遇しても「死んだふり」は意味がない?誤ったサバイバル神話に殺される

2019年7月14日

近所でイノシシ、サル、鹿を目撃するのは珍しくなく、夜中にムカデに咬まれるなど自然に囲まれた田舎暮らしには危険が伴います。隣のおじちゃんは昨年、マムシに咬まれ病院に運ばれました。近年では、クマの目撃情報まで出てきました。

近頃では子どもたちが山で遊ぶことは少なく、野獣に襲われたり遭難したりすることはないのでしょうが、最低限のサバイバル術は身につけておきたいものです。しかし、ドラマや映画、アニメなどで広がったサバイバル神話には間違いも多く、逆に死の可能性を高めてしまうそうです。

 

5つの誤ったサバイバル神話

神話1: 毒ヘビに咬まれたら口で毒を吸い出す

毒ヘビに咬まれると、毒が血流に運ばれます。それを防ぐために、口で毒を吸い出す方法が効果的との印象がありますが、毒が口に入ったり、傷口から感染症を生じたり、逆に危険性を高めます。咬まれたカ所を心臓の高さより下にすることで、毒が心臓に到達するのを防ぐのが効果的です。

※ネットでは、いまだに毒を口で吸い出す方法を推奨しているサイトもあります。専用器具を使ったとしても、毒を吸い出す効果は不明なようです。毒が早く回らないように安静にし、即座に医療機関で受診するのがベストだと思います。

神話2: クマと遭遇したら死んだふりをする

「死んだふり」は常に正しい対策ではありません。まず、クマの進路を妨害しないように端に避けます。ヒグマやグリズリーが追いかけてきた場合は、顔を下に伏せ、腕を首の後ろに回します。しかし、クロクマの場合は「死んだふり」は効きません。逃げるか戦う、が正しい選択になります。クマ撃退用のコショウスプレーは効果的です。

神話3: 遭難した時は、まず食料を探す

健康な人であれば、食べ物が無くても6週間生きられます。そのため、遭難した時はまず隠れ場所と水を探すことが優先されます。

神話4: 苔は木の北側に生える

苔は、湿気が高く涼しい場所に生えます。木の北側は、直接日光が当たらないため苔が生えやすいと考えがちですが、森の中ではあらゆる方向でも陰になる可能性はあるため、常に北側に苔が生えるとは限りません。

神話5: サメに襲われたら鼻を殴る

水中でパンチをするのは難しいため、サメの目や首周りを掴んだり、爪を立てたりするのが効果的です。

まとめ

「クマに襲われても死んだふりはダメ」とは聞いたことはありますが、クマの種類によっては効果があるのは知りませんでした。でもやっぱり、そんな場面になると逃げてしまいそうです。付け焼き刃の知識が、逆に危険を高めることはあらゆる分野で生じています。まず確かな情報を持つこと、そして追い込まれてもパニックにならず最善の対策をとることが大切ですね。