根強い「生産性の低い重度障害者は社会から排除すべき」という思想

「れいわ新選組」から船後靖彦氏、木村英子氏の2人が初当選したことを受け、ツイッターではさまざまな意見が交わされています。「髭男爵」の山田ルイ53世さんが、重度障害者の2人と投票者を批判するようなツイートをしていたので驚いたのですが、実は偽物のツイッターアカウントでした。

しかしそのツイートに対し、「よく言ってくれた」と続々と好意的な反応が寄せられていたのも事実。内容も単に「重度障害者」だからという理由ではなく、「正義」や「当事者の健康」、「国会運営」などを真剣に考慮した上での発言だったので、こちらとしても単純に「間違っている」と反論できないものでした。ちなみに本物の山田ルイ53世は、以下のように素晴らしいバランス感覚を持った人です。

ぼくもほぼ同じ考えで、今の段階では「本人たちが覚悟を持って立候補したのに、始まる前から外野が騒ぐべきではない」との意見に留めたいと思います。実際国会では、外野の意見には関係なく着々と準備が整えられています。同じ人間として、その仕事ぶりでこれから評価していけばいいのではないでしょうか。というより、本当に国のために仕事をしている国会議員がどれだけいるんだってのも疑問です。

そんなツイッターを読んでいると、日本では障害者に対する差別意識が根強いのではと感じます。どこまでが区別で、どこからが差別だと言われれば明確に答えられませんが、紛れもない強い差別意識で強行に及んだのが植松聖被告。逮捕されてから3年間で、いろいろな人と話し、本を読んでも根本的な考え方は変わっていないといいます。

記者:障害者の家族を取材をしているとみんな幸せそうなんです「間違っています、お金と時間を奪っていますよ」重度の障害者を狙った理由について、「社会問題が解決できる」「不幸が減ると思った」と話した植松被告。 裁判は聞かれたことだけに答えるとしていますが、同様の主張をするとみられます。

 

社会正義のためにやったかのように主張する植松被告。植松被告は、重度障害者たちが他の人の時間とお金を奪っていると信じていました。植松被告は、いわゆる「国の借金問題」を酷く憂いていたといいます。「国にお金がないのに、生産もしない重度障害者を生かすのは社会悪」と考えるのは当然ではないでしょうか。そのことについては、以前もブログで書いています。

犯行にいたらなくても、「国の借金」を信じていれば、「無駄なものにお金を使えない」と考えるのは合理的です。でたらめな「国の借金」が、社会へ及ぼす悪影響についても検証する必要がありそうです。

まとめ

京都アニメーションの放火事件もそうでしたが、自分の考えが絶対正義と考え、凶悪犯罪にいたる事件が増えているように感じます。理由が何であれ、「お金」が解決できるケースも少なくないのではないでしょうか。お金がないと豊かな生活ができず、貧しい生活では他者への思いやりが持てなくなるのも当然です。人が作ったお金と制度で人が不幸になるのは本末転倒です。そんな馬鹿馬鹿しい社会システムは、一刻も早く変えなければなりません。そういう意味で、れいわの2人の当選は大きな意味があると思います。また今こそ、「国の借金」の嘘を暴くMMTの理解を深める時だと強く感じます。