MMTを巡る議論。財政赤字よりインフレが問題との認識が共有される

MMT(現代貨幣理論)に懐疑的な方からコメントをいただきました。MMTの批判記事で、よくまとめられているものとして以下のサイトを紹介していただきました。このような建設的なやり取りができるのはとてもありがたく、コメ主の方には感謝しています。

時間的余裕がなく熟読できず、また知識が足りないため理解不足の点もあるかと思いますが、以下要約いたします。

今話題のMMTって何?どのように機能するの?

MMTなんて用語を聞いたことない人でも、2020年の大統領戦が近づくにつれ、間違いなく耳にする用語になるでしょう。MMTは現在、米国政治の舞台でバズワードになっています。

名前にモダン(現代)とありますが、新しく生まれた理論ではありません。そのMMTに対し、FED(連邦準備制度理事会)議長のジェローム・パウエル氏は、「完全に間違いだ」と議会で述べました。

MMTは、米国人のニーズを満たすための政府支出を容認し、大胆な将来を確約する理論になり得るのでしょうか?もしくは、コントロール不能なインフレ、金融危機、最終的には破綻につながる危険なアイデアなのでしょうか?

MMTは究極的に、米国は自国通貨で借金ができるため、借金返済の時は通貨を発行すれば良いというものです。FEDの役割は、金利を低く抑えるだけで良いというシンプルなもので、特に左派系のエコノミストに支持されています。

当然ながら、ジェローム・パウエル氏は議会での証言にてMMTへ激しい攻撃を浴びせました。「自国通貨で借金できる国の財政赤字は問題ないとする考え方は、完全に間違いだと思っている。」とMMTの柱の一つとなる主張を批判しました。そして「FEDの役割について話す人がいるが、私たちの役目は特定の政策を支持するものではない。国民のために支出を決定し、支出をコントロールし、そのための財源を確保する。」と述べました。

主流派の経済学者は、左派でもMMTのアイデアを支持していません。ひとつ確かなのは、これまで維持されてきた貨幣理論とは大きく異なることです。これまでは、貨幣量がインフレを決定するとされてきました。MMTはインフレが問題になったときは税を上げれば良いと主張します。そして、借金はお金を印刷して払えと。

また、MMTが財政赤字拡大を求める政治家を支持することも批判の対象になっています。支出と赤字の拡大は、民間の貯蓄を吸い上げることで民間の投資が減少するクラウディングアウトが起きるからです。それに対し、MMT支持者は反対派がMMTがどのように機能するのか理解していないと反撃します。

「MMTの枠組みでは、政府の赤字が民間貯蓄を減らすのではなく増やします。」と2016年にバーニーサンダースの経済顧問を務めたニューヨーク州立大学教授ステファニー・ケルトン氏は反論します。「クラウディングアウトは起きますが、政府と中央銀行に自国通貨の発行権がない国で起きやすいことは研究で示されています。」とも。

すみません、意図的ではなく後略します。(時間がない(;’∀’))

まとめ

どうもMMTを巡る議論は、「クラウディングアウトが起きる」「コントロール不能のインフレになる」が主な反論になっているようです。確かにそのリスクはあり、MMT支持者も認めています。でも中には、とにかくお金を刷って国民に配ればいいんだよ、とシンプルに語る人もいて、それが心配する声が上がるひとつの要因になっているのではないでしょうか。

反対派が言うように、MMTは過去のケインズ政策と重なる部分が大きいと思います。一時期成功してきたケインズ政策が高インフレを招いたことも、MMTへ賛成できない理由になっているのかもしれません。これからの議論は、MMTの賛成反対ではなく、どの分野にどれだけ支出すべきかなど、具体的かつ丁寧に進める必要があるのではないでしょうか。「そう簡単には財政破綻はしない。しかしインフレは問題だね」と問題が集約されつつあるのも、MMTの貢献のたまものだと思います。