韓国が軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を破棄。決定に中ロの影が

韓国青瓦台(大統領府)は8月22日、日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を更新しないと発表しました。日本が韓国を「ホワイト国」から外したことに対する報復とみられます。

書いていて馬鹿馬鹿しくなりますが、韓国側の貿易管理の不備が原因でとられた措置を逆恨みし、両国の安全保障上意義のあるGSOMIAを破棄することで揺さぶってきているのです。こんな言葉は使いたくないのですが、「キ〇ガイ」としか表現しようがありません。

ツイッターでは、多くの人が同じ思いを共有しています。まさかとは思いましたが、一部では例によって「安倍が悪い」と安倍政権の対応を批判している人たちもいます。日本側が「大人の対応」をしてこなかったのが、韓国をエスカレートさせていると感じているようです。

ぼくはむしろ逆の意見で、日本だけに対しこのような異常な態度をとるような国にさせたのは、これまでどんなひどい要求でも「大人の対応」をしてきた日本に大きな責任があると思います。

中国が地上配備型迎撃ミサイル配備の報復で韓国の不買運動をしたり、北朝鮮がミサイルをぶちこみ(延坪島砲撃事件)民間人を殺したりしても、日本に対するような失礼な発言や決定をしてきませんでした。中国や北朝鮮、また日本以外の国は「大人の対応」をしてくれないからです。経済では最悪な安倍政権ですが、韓国の対応ではそんな悪い流れを断ち切る適切な行動をとっていると思います。

文大統領の8月2日の発言です。「私たちは二度と日本に負けない」「加害者の日本が居直って、むしろ大口をたたくような状況を決して座視しない」。前大統領の朴槿恵も「加害者と被害者の立場は1000年経っても変わらない」と発言しています。こんな言葉を、国を代表する人が他国に対し投げかけることが許されるのでしょうか?許されるのは、経済と軍事力に裏打ちされた超大国、アメリカの大統領だけです。

しかし、感情的になってはいけません。実は周到に用意されたシナリオ通り進んでいる可能性もあるからです。文大統領は、当選前から親北朝鮮派と見られていました。GSOMIA破棄も、元から狙っていた可能性があります。

GSOMIA破棄は北朝鮮が脅威になる日韓にとってデメリットですが、韓国が中ロにつくとしたら韓国、北朝鮮、中国、ロシアにとってメリットになります。必然的に、日米の同地域でのプレゼンスが低下するからです。日韓のいざこざは、文大統領が就任してからの筋書き通りの出来事のひとつの可能性があります。

その場合、当然外交の狡猾さでは日韓など相手にならない中ロがシナリオを描いているのです。本当に警戒すべきは、戦後のプロパガンダで日本はやられっぱなしの中ロなのかもしれません。特に中国とは、あれよという間に経済力で3倍も差をつけられました。外交を支えるのは経済力です。そういう意味では、やはり安倍政権には落第点しかつけられません。