困った時には「反日」だ。GSOMIAの破棄はスキャンダル隠しが大きな理由?

韓国が軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決定しました。昨日のエントリーでは、決定の陰には中ロ、北朝鮮の影があるのではと指摘しましたが、もっと低レベルの理由の可能性も取り沙汰されています。

まずは韓国のお家芸、「すぐばれる嘘をつく」が今回も炸裂していますので見てみましょう。韓国大統領府は8月22日、「検討過程で米と随時意思疎通し、両国のNSC間で緊密に協議した」と明らかにしました。それに対しアメリカ国防総省は同22日、「韓国のムン・ジェイン(文在寅)政権が日本とのGSOMIAを延長しない方針を示したことに強い懸念と失望を表明する」と声明を発表したことで、韓国大統領府の嘘がばれてしまいました。

さらにアメリカ国防総省の担当者は「アメリカはムン政権に対して、破棄を決めれば、アメリカと同盟国の安全保障上の利益に悪影響を及ぼし、北東アジアの安全保障問題の深刻さに対するムン政権の大いなる思い違いを知らしめることになると繰り返し伝えてきた」とも述べています。ここまで同盟国に対し強い懸念を伝えることは、異例のようです。ツイッターでは不思議なことに、今回の件で韓国を擁護する意見が多く見られますが、この「嘘」の一件でも擁護できる要素が一切ないと個人的には思います。

北朝鮮にシンパシーを感じる文大統領を、日米間の連携を乱すために中ロ、北朝鮮が裏工作しているのは容易に想像できますが、今回の件では「日本たたき」により支持率の回復を狙った個人的な思惑が強い決定だったのかもしれません。

SNSで良く見られる論調で、8月15日の「光復節」で文大統領が「日本が対話と協力の道へと進むならば、われわれは喜んで手を取る」と発言したことから、「韓国側のメッセージを日本が無視したのが悪い」というものがあります。これまで対話を拒んできたのは韓国側です。文大統領の発言は、日本側に責任を押しつけるためのアリバイ作りだった可能性が高いと感じます。

過激な「日本たたき」を仕掛けている理由として、文大統領の最側近チョ・グク前民情首席秘書官をめぐる、政権を揺るがす大スキャンダルが指摘されています。

チョ・グク氏はソウル大の教授で、文在寅大統領のブレーン中のブレーンと評されています。次期法相候補でもあるチョ・グク氏には、自身の娘の大学不正入学や息子の兵役逃れ、また、不動産の偽装売買、巨額の財産隠しなど、多くの疑惑が持ち上がっています。この疑惑が噴出してから、世論調査で文大統領の支持率が下がっていました。

困った時は「反日カード」で支持率回復。案外GSOMIAの破棄は、そんな個人的な思惑が大きな理由で決められたことなのかもしれません。もちろん、それにより漁夫の利を得る国があることは注視しないとけいません。