成功には努力、継続、好きが大切。アニメ『BECK』が教えてくれる人生訓

現在、GYAO!で無料配信されているアニメ『BECK』が面白くてはまっています。『BECK』は、『ゴリラーマン』などヒット作を連発するハロルド作石氏の作品で、1999年~2008年まで月刊少年マガジン
で連載されました。

単行本は全34巻、発行部数は1200万部を超えるほどの人気で、面白くないわけありません。アニメはテレビ東京が、2004年10月6日~2005年3月30日まで、全26話を放送しています。2010年9月4日には実写映画『BECK』が公開されました。

そんな大作ですが、原作を一度も読んだことありませんでした。ぼくはポップスやロックが大好きで、一時期バンドに加入して、ギターとベースを演奏していたことがあります。そんなドストライクな漫画なのですが、ステージに2回立ち、恥をかいた経験がこのバンド漫画を敬遠させていたのかもしれません。

ストーリーは、平凡な中学生の主人公、田中幸雄(コユキ)が、音楽に情熱を燃やす南竜介との出会いによって、音楽の世界に目覚めるというものです。ギターを初めて手にし、徐々に演奏が上達する姿は過去の自分と重なり、郷愁を誘います。ぼくとコユキの大きな違いは、地道に練習を継続していけるかどうか。飽きやすく努力が続かなかったぼくは、中途半端なスキルしか身に付きませんでした。

コユキは周りの人たちや自分の才能に恵まれ、着実に上達していきます。そして短期間で、南竜介のいるBECKに加入するまでその実力が認められます。一見地味に見えるコユキですが、素直な性格と芯の強さを備え、さらに歌もうまいことからギター兼ボーカルに起用されます。その性格は、最初下手だった水泳にも活かされ、学校の大会では大活躍する見せ場も作ります。

少年漫画の王道を行く作品ですが、大人でも十分楽しめるアニメです。ふと気づくと、コユキと長男は同じ14歳ではありませんか。きっと漫画好きの長男も、読み始めたらはまる作品だと思います。

でも、少年とおっさんの楽しみ方の視点は異なるかもしれません。純粋にストーリーのテンポの良さ、逆境を跳ね返し成功していく様に少年たちは胸を躍らせるのでしょうが、おっさんの立場からは、登場時44歳の斉藤 研一さんに、特に感情移入してしまいます。斎藤さんは、コユキの水泳・ギターの師匠で、影の主役ともいえる重要なポジションにいます。

また、漫画では伝わらない音楽の熱狂も、音楽好きには堪らないアニメの醍醐味です。逆に、音楽をどうやって漫画で伝えていたのかに興味が湧きます。漫画家の腕の見せ所でしょう。何より、子ども大人にかかわらず、成功には努力、継続、好きが必要との普遍的なテーマが伝わる作品だと思います。

まとめ

当分は原作にチャレンジする暇はなさそうですが、いつは一から読みたい作品です。しかし、日本の漫画文化の裾野は広い。読みたい漫画が次から次に出てきます。贅沢な悩みです。