混迷する民主党指名争い。3氏の争いになればサンダース議員にもチャンスが

2020年11月の米大統領選の民主党候補者指名争いに、23名の候補者が乱立しています。9月12日に行われたテレビ討論会では、主要候補10人が論戦を交わしました。その中で抜き出しているのがバイデン、サンダース、ウォーレンの3氏で、余程の失言かスキャンダルが発覚しない限り、3氏のいずれかで民主党候補が決まる情勢になっています。

個人的には弱者にやさしい民主社会主義を唱え、MMT(現代貨幣理論)を提唱するステファニー・ケルトン教授を顧問に迎えるサンダース氏を応援しています。最新の世論調査ではバイデン氏がリードしています。

バイデン氏は立候補を表明してから大きくリードを保っており、このまま大統領選の候補者に選ばれる可能性が高いとみられています。しかし以下の記事が指摘するように、候補者がバイデン、サンダース、ウォーレン議員に絞られたら、まだまだ波乱含みの展開もありえそうです。

以下要約です。

バイデン、サンダース、ウォーレン3人の争いで負けるのはバイデン議員

民主党候補者指名争いのフロントランナーとして、バイデン、サンダース、ウォーレンが他候補をリードしています。指名獲得レースには依然として18人が残っていますが、実質、ほとんどの候補者が大統領候補者には選ばれる可能性がありません。バイデン氏が約30%の支持率で抜け出し、約17%でサンダースとウォーレン氏が並び、続く7%のハリス氏とは大きな差があります。

泡沫候補は統計のノイズとなり、本当の支持率を見えなくします。どの候補から支持率を奪っているのか判断できないため、誰が最終的に予備選の勝者になるのかの予測は困難です。一体、バイデン、サンダース、ウォーレン3人の争いになった場合にそれぞれの支持率にどのような変化が起きるのでしょう?

Insiderは独自の世論調査をしているため、そんなシミュレーションを行うことができます。Insider/Surveymonkeyの世論調査では、投票予定者に「誰が大統領にふさわしいか」と複数の候補者を尋ねます。そのデータに基づき、数式モデルを使ってトップ3だけが残ったケースを分析します。

そこからバイデン、サンダース、ウォーレンへの満足度が、47%、46%、45%と差がないことが分かります。バイデン氏の支持者は高い忠誠心が特徴で、他の候補者が選ばれることを望んでいません。一方でサンダース、ウォーレンの両氏は他の候補者の支持者からも満足度が高いという特徴があります。

確固たる支持基盤を持つバイデン氏は候補者が乱立しても高い支持率を獲得できますが、サンダース、ウォーレンの両氏の支持率は割れてしまいます。そのため、立候補者が多いことで得をしていたバイデン氏は、候補者が3人に絞られても他の支持者からの票の流れが、他の両氏と比較し少なくなると予測されます。バイデン氏の実際のリードは、数字に表れるほど大きなものではないのかもしれません。

まとめ

今後は、脱落者からの支持をどれだけ得られるのかが勝負を別ける展開になるのではないでしょうか。個人的には、トップを独走するバイデン氏の前に、サンダース氏の勝利を諦めかけていました。しかし、今後の展開によってはまだ可能性はあります。前回の予備選でヒラリーを追い詰めた「サンダース旋風」が再び起こることを期待しています。