石炭発電のクリーン化で環境に貢献する日本技術と文句ばかりの活動家

あまり話題になっていないようですが、元米副大統領のアル・ゴア氏が来日しました。当然、気候変動のリスクについて講演するために。ゴア氏によると残されている課題は3つ、「変えなければならないのか」「変えることができるのか」「変える意思があるのか」だそうです。「変えなければならないのか」の答え「イエス」のエビデンスを、これでもかとプレゼンしたみたいです。興味がある人はこちらをどうぞ。

アル・ゴア元米副大統領が来日、気候変動について2時間半の熱弁

気候変動の危機を訴える環境活動家としては、すっかりグレタ・トゥーンベリ氏にお株を奪われた感はありますが、ドキュメンタリー映画「不都合な真実」やノーベル平和賞を受賞した存在感は健在です。個人的には、エビデンスは自分の都合に合ったものだけ集めれば印象操作は簡単なので、「CO2の増加で気候変動」の立場に立つゴア氏がいくら説明しても懐疑的な見方しかできませんし、あまり興味がありません。しかし、日本が国内だけでなく、海外で石炭火力の建設を支援していることに不満を漏らしてることについては不愉快に思います。

「日本の石炭への執着が世界を落胆させる可能性も」のタイトルの記事で、アル・ゴア氏は「日本は責任あるグローバル経済のプレーヤーとしての立場を失うかも」と警告しています。つまり、発電のために石炭を使うのを止めろと言っている訳ですが、ゴア氏の主張に正当性はあるのでしょうか?

日本が石炭発電所建設を進めるのも、日本なりの考えに基づいています。詳しい説明は、以下のサイトに任せます。

なぜ、日本は石炭火力発電の活用をつづけているのか?~2030年度のエネルギーミックスとCO2削減を達成するための取り組み

要するに石炭は、安定供給や経済性の面で優れた重要なエネルギー源です。先日の千葉の台風被害による停電でも電気の重要性を再認識しましたが、災害大国の日本で安定供給できるエネルギーは安全保障のために不可欠です。現状では再生可能エネルギーは価格が高く、発電量の不安定さをコントロールすることが難しい状態にあります。そんな中で、優れたエネルギー源である石炭を活用することに何が問題なのでしょう?

CO2を排出する面はありますが、世界をリードする技術革新でクリーン化が進められています。非効率な古い設備を更新して、よりクリーン化することでCO2排出量を減らすことも可能です。また技術を海外に輸出することで、途上国の発展だけでなく、大気汚染物質の削減への貢献にもなります。

環境面、途上国の経済発展にも寄与する石炭火力発電のクリーン化、技術輸出の何が悪いのかアル・ゴア氏は説明する必要があります。環境活動家からは、安定的に電気が利用できない貧しい地域の人たちへの配慮が欠けているとの印象を受けることが多々あります。

まとめ

石炭火力発電を推進する立場の経済産業省の言い分なので、割り引いてみる姿勢も必要かもしれませんが、ぼくにとっては「再生可能エネルギー以外は認めない」とでも言いそうな、アル・ゴア氏より説得力があります。「CO2排出が温暖化の原因か」の問題も解決されていない今、急進的に再生可能エネルギー化を進めるのはリスクが高く不合理です。より効率的な発電技術でクリーン化に貢献している日本を、あたかも悪者のように適視する活動家には不愉快さしか感じません。