環境改善かビジネス拡大?アル・ゴア氏が目指すものとは

映画『不都合な真実』で有名な元米副大統領のアル・ゴア氏は、環境活動家として精力的に動いています。しかし、「気候変動という大きな問題を解決したい善良な人」なんて単純に考えてはいけません。以下の記事(2017年11月)にもあるように、本人も気候変動とビジネスの結びつきを否定していません。

Al Gore: Climate change is a huge business opportunity

ゴア氏は、環境関連の企業や投資家が集まるスタートアップのイベントでスピーチをし、「気候変動は巨大なビジネスチャンス」と発言しています。「世界で最も大きな問題の解決をする一方でビジネスにつなげる、そんな人材をリクルートするためにやってきた」とも。

ゴア氏は2004年、サステナブル(持続可能性)企業に投資をするGeneration Investment Managementを設立し、電気バスを製造するProterraなどに投資をしています。世論や各国の政府が脱炭素化社会に向かうことで、ゴア氏が儲かる仕組みを作ろうとしています。それで世界中の多くの人たちにとって豊かな社会になるのであれば、方向性は正しいのでしょうが怪しいものです。

ゴア氏は大学生の時代から地球温暖化問題に関心を持っていたそうで、本人は「世界を救うため」と大真面目に考えているのかもしれません。しかし昨日のエントリーで言及した石炭発電のように、現時点で有効かつ効率的に利用できるエネルギーさえ否定するゴア氏の主張は極端過ぎます。

「環境のために」と良かれと思って行ったことが、逆に環境破壊を進めることは、リサイクルを巡る問題で明らかになっています。「化石燃料=悪」と単純に結論付ける活動家に惑わされることなく、何が正しくどのように行動すべきかを自分で考えることが大切なのだと思います。