欧州中央銀行は方向転換へ?新総裁ラガルド氏が11月1日就任

欧州中央銀銀行(ECB)政策委員会のメンバー、ホルツマン ・オーストリア中銀総裁がECBの金融政策は失敗だと批判しています。

「ECBのホルツマン氏が現在の金融政策は間違いと指摘、ラガルド新総裁の下、新たな道に期待」とのタイトルで、11月1日にドラギ氏から総裁を引き継ぐラガルド氏に期待を寄せています。

ホルツマン氏は、ドラギ総裁の下行われている超金融緩和政策(ultra-easy monetary policy)を厳しく批判しています。9月に政策委員会に加わったホルツマン氏は、「現在の金融政策は間違いで、将来は異なった政策が必要になる」と述べています。

ECBは前回の理事会で、高まる世界経済の減速懸念に対する防御策として、マイナス金利や資産買い入れなどの金融緩和策の継続を決定しました。ホルツマン氏は、「企業が設備投資について決定する際に金利はほとんど考慮せず、利益見通しを重視する」と指摘します。

また、8年間ECBを率いてきたドラギ総裁は、新たな決定には他の中央銀行総裁からも批判のあるにもかかわらず、他のオプションの検討さえしようとしないと批判を強めています。ラガルド新総裁体制の下、ECBが新たな道を歩み始めるのか注目です。

まとめ

インフレ時には効いてきた金融政策が、世界的なデフレ、低金利の時代には効果が薄いことが証明されつつあります。日本でも、デフレは貨幣現象と豪語するリフレ派に押され進められてきた異次元の金融緩和ですが、インフレ2%の目標さえも達成できないまま継続されています。

銀行の経営は圧迫され、低金利にもかかわらず民間企業の投資は低迷したままです。「企業が設備投資について決定する際に金利はほとんど考慮せず、利益見通しを重視する」。こんな当たり前の事が、共有される日は一体いつやってくるのでしょう。