『SUPER8/スーパーエイト』の裏話。ストーリーより不思議な現実世界の縁

2011年公開のSF映画『SUPER8/スーパーエイト』を観ました。監督・脚本・製作はJ・J・エイブラムスで、スティーヴン・スピルバーグがプロデューサーとして参加しています。

エイブラムスによると、時代設定は1979年であり、スピルバーグがアンブリンで1970年代から1980年代に監督した『未知との遭遇』や『E.T.』といったSF映画に対するオマージュないしはトリビュート的な作品で、ストーリーはエイブラムスとスピルバーグが共同で作成したといいます。(Wikipediaより)

タイトルのSUPER8が示す通り、少年たちがスーパー8mmカメラで映画を撮影する話を中心にストーリーが展開されます。田舎町の牧歌的な雰囲気や無邪気な少年たちが活躍する様は、まさに『E.T.』を彷彿とさせます。そんな素朴な日常の中で、軍が秘密にしてきた地球外生命体の存在が不穏な雰囲気を高めます。懐かしさを感じさせながら、派手なアクションや最新の特殊効果による非現実的なシーンが盛り込まれた良作だと思います。

今では手軽にデジタルで動画を撮影できますが、1970年代の自主映画はフィルムによるものでした。J・J・エイブラムスや他の映画スタッフも過去にスーパー8mmカメラで自主映画を作製した経験があり、それが映画のアイデアの基になっています。

J・J・エイブラムスとスティーヴン・スピルバーグの付き合いは古く、10代前半の時、友人のマット・リーヴスとロサンゼルスで開催された「Super 8 film festival」に参加したことがきっかけで、スピルバーグ事務所から連絡がきたところから始まります。

スピルバーグは彼らに、自身の8mm作品『Firelight』『Escape to Nowhere』などのレストアを依頼しました。後に、「正直、誰とも知れない少年たちに映画史の宝のような作品を委ねるなんて正気じゃないと思ったよ。僕だったらプロに頼んでいただろうね」とJ・J・エイブラムスが語っています。

J・J・エイブラムス、マット・リーヴスとも、第一線の監督に育っていることから、スピルバーグの先見性に驚かされるエピソードです。作品の内容だけでなく、俳優や監督、関係者たちの背景や努力を知ることで映画の面白さが増してきます。映画って深いですね。