なぜ節約が必要なの?低賃金と増税で強制的に倹約が求められる時代に

昨日はクリスマスイブ。嫁さんが夕方に訪れたスーパーで、半額の寿司がいっぱいあったと驚いていました。約3000円の寿司が半額に。もちろん半額寿司を買ったのですが、他人事ながらスーパーの利益率を心配してしまいました。もしかして赤字なのでは。クリスマスイブだからといつもより多く用意した寿司が、思った以上に売れなかったのでしょう。

消費増税で、さらに節約志向が高まっているのかもしれません。3000円の寿司を買う余裕はなく、半額でも躊躇する客がいても不思議ではありません。所得の伸びが鈍いのに、税金や社会保険料は年々増えて可処分所得が減っています。そんな時代に、誰が消費を増やそうと考えるのでしょうか?

倹約が強制される時代です。一般消費者は欲しいモノがあっても我慢し、買うにしても質より安い値段を重視する。企業はできるだけ安く作る必要があるため給料を上げられず、政府まで「赤字なのに無駄遣いするな」と糾弾される。経済が低迷するのは当然です。

そもそもなぜ節約をする必要があるのでしょう?戦中は戦争のために物資に割り当てるため、物不足によるインフレ時にはインフレ対策のため倹約をするなら分かります。しかし日本は20年来のデフレです。時代とともに生産性は高まり、市場には低価格なのに売れないもので溢れています。こんな時代にみんなが節約して、一体誰にとってメリットがあるのでしょう?

それなのに相変わらず節約が美徳かのように報じるマスコミ、「一般家庭では月48万円必要」の報道に「贅沢だ」と批判する人たちの多いこと。今不足しているのは、物ではなく(安心して使える)お金です。だからこそMMT(現代貨幣理論)に注目が集まっています。過度なインフレにならない程度に国民にお金を行き渡せる。そんな当たり前の政策の実施を妨げているのが、誤った「借金の解釈」。

物を半額にしないと売れない販売者、半額になるまで買えない消費者。こんな異常で馬鹿馬鹿しい状況から、一刻も早く脱したいものです。