利益は折半に。経営者に見習ってほしいカイジのフェアネスさ

アニメ『賭博黙示録カイジ』が好きです。自堕落な生活を送る主人公のカイジは、知り合いの保証人になったことから借金を抱えるようになり、返済のため常軌を逸したギャンブルに身を投じることになります。

ギャンブルでは仲間と思っていた参加者に裏切られたり、対戦相手にいかさまを仕掛けられたり、さらに借金が膨らむことで窮地に陥ります。そんな逆境になった時、カイジは類い希な能力を発揮します。いかさまを見抜く観察力と、いかさまを逆手にとって大逆転するストーリーを生み出す考察力。

そしてカイジの特徴は、弱者を徹底的に痛めつける強者に対して強い怒りを感じること。そんな弱者たちとチームを組み、怒りを力に変え、強者に一泡吹かせるのがこのアニメの醍醐味です。

普段は駄目人間のカイジに対し、尊敬の念を抱くのが彼のフェアネスさ。弱者チームではリーダーとしてチームをまとめ、勝つまでのストーリーを一人で練り上げます。役割の大部分を負担しているのにかかわらず、勝ち取ったお金はあくまで均等に分配します。「だって俺たち仲間だろ」と。その言葉に打算はありません。

結局そんな仲間にも裏切られるという繰り返しですが、カイジが搾取する側に回ることはありません。そんなカイジからは、「フェアネスさを失っては人間おしまい」。そんな言葉が伝わってきます。

「同一労働同一賃金」が、雇用にフェアネスさをもたらしてくれればいいのですが、実際はそうはならないでしょう。経営者と資本家以外の労働者は、公平に貧しくなりましょう。そんな胴元たちからの声が聞こえてきそうです。