新型肺炎対策で中国からの入国を全面禁止にしろと叫ぶ人たち

新型肺炎対策で、「中国からの入国を全面禁止にしろ」と叫ぶ人たちに違和感があります。代表格は百田氏。

約5年前は百田氏の小説やTV出演を追いかけていました。しかし、最近はビジネス保守とのイメージしかありません。新型肺炎の件では政府をTwitterで批判しています。愛国というより、中国憎しの感情(一部ビジネス目的)が勝っているような感じさえ受けます。

百田氏は以下のように訴えていますが、日本政府は中国の一部の地域に限り渡航制限をかけています。この人の意図的と思えるような間違いは、影響力があるだけに世論のミスリードにつながり危険だと感じます。

万が一のリスクを考え、日本人が死なないように、先月から政府に「渡航制限をかけてくれ」とお願いし、今も一日も早くそうしてくれと言っています。

恐らく百田氏は、「中国人の入国を全面禁止にすべき」と主張しているのだと思います。Twitterでもそのような主張をしている人を多く見かけます。以下の報道も同様の主張をしていますが、果たして日本の入国規制は本当に手ぬるいのでしょうか?

手ぬるい日本の入国規制 新型肺炎、各国は「中国全土」

主要国の多くは、より厳しい中国全土からの入国拒否に転じている。中国国内の限られた地域に抑えている日本は手ぬるいとの批判もある。

以下のサイトは、各国がどのような入国制限をかけているのか紹介しています。

新型コロナウイルス 各国の入国制限に関する一覧

これを見ると、産経新聞の記事にある「主要国の多くは、より厳しい中国全土からの入国拒否に転じている」がデマであることが分かります。アメリカ、台湾は確かにそうですが、ドイツ、フランス、英国、スペイン、カナダなどは全く制限していません。これらは主要国ではないのでしょうか。それらの国より、一部の地域からの入国を禁止している日本の方が厳しい対策をしているのです。

個人的に、SARSで多数の死者が出たカナダで中国からの入国禁止処置をとらないのが意外でした。そんなカナダで、以下のような報道がされています。

「入国制限しても新型コロナウイルスの拡大は防げないよ。移動したい奴はどんな手段を使ってでも移動するし」と投げやりとも感じられるような医療関係者の言葉を紹介しています。ぼくもどちらかといえばこちらのスタンスで、適切な医療を受ければ死亡リスクの低い新型肺炎を過剰に恐れる必要はないと考えています。今のところ、パニック的な報道の実害の方が大きいと感じます。全面入国、出国禁止処置は、高病原性鳥インフルエンザ拡大対策の時のためにとっておいた方がいいのではないでしょうか。