レバノンが財政破綻。とりあえず金利とインフレ率で兆候を確認

レバノンで、秒読み段階にあったデフォルトが起きました。政府が外貨建て国債の返済を延期するため、事実上破綻したことになります。

上の記事の中にもあるように、破綻で注目されるのが対GDP比の政府債務残高。確かに151%と、過去最高水準にあることが分かります。


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日本は約240%とレバノンより悪く、それを理由に財政破綻の危機が叫ばれています。


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外貨のドル建て国債が返済できなくなったレバノンに対し、日本は自国通貨の円建て国債しか発行していないという大きな違いがあります。そのことをもって、自国通貨をいくらでも発行できる日本政府が破綻するわけがないとの認識が広がってました。まだ否定する専門家もいますが。

日本がどれほど財政破綻リスクがあるのかは、専門家の言葉より指標(データ)を見るのが確実だと思います。破綻の危機が市場で認識されると、国債金利と通貨の価値が下がる(インフレ)傾向にあります。

レバノンの指標金利は以下の通り。デフォルトに向け上昇していたのが分かります。


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一方、日本はマイナス金利を維持しています。


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レバノンのインフレ率は10%と高まりつつあり、デフォルト後さらなる上昇が見込まれています。


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一方、日本は安倍政権が掲げる2%の目標もままならない状況が続いています。


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以上のように、デフォルトの兆候がデータからまったく見えてこないのが日本です。そんな日本で、破綻を恐れて国民、企業、政府が倹約に努めた結果が約20年のゼロ成長です。新型コロナショックで世界経済の低迷が確実視されています。早速、中国とアメリカからは財政出動と減税による対策が聞こえてきました。一体いつまで、日本政府はお金を理由に国民を苦しめるつもりなんでしょうか。