「日本式」「韓国式」どちらが優秀?不毛で微笑ましいライバル関係

先日、名古屋からの出張帰りの同僚が、「マスクで商談は難しい」とボヤいていました。日本のレッドゾーン名古屋帰りということでマスクの着用を強要され、周りが過剰に反応している様が滑稽でした。彼によると、名古屋でもマスクしている人は6割程度とのこと。ちなみにここ広島では、現在のところ1名のみ感染が判明しています。

また感染拡大予防として、大阪府の知事が大阪と兵庫間の移動を自粛するよう要請しています。県境の壁が高くなる珍しい事態を引き起こしているのが興味深いです。日本国内でそうですから、世界全体で国境を閉じる対策を講じるのは無理のない話なのかもしれません。トランプ大統領はチャイナウイルスと呼び、中国は米国からウイルスが持ち込まれたと発信するなど、米中でも情報戦がはじまっています。当然、日韓でも変な対抗意識が生まれています。

新コロナ感染拡大で、どのような対策がベストなのかが議論になっています。韓国では検査を多く実施することで、感染者の把握に努めています。それとは逆に、日本では検査を控えることで感染拡大の機会と医療機関への負担を減らす方策をとっています。

どちらの国も今のところ、他の国と比較すれば被害が少ないので抑え込みに成功しているといえそうです。それぞれの国民は自国の対策をそれぞれ評価すればいいのですが、変な対抗意識を持つ両国ですからお互いを過剰に意識してしまいます。かく言うぼくも、韓国のお国事情は気になるところです。面白いのが、韓国の対策を自国民が自賛するのは当然としても、称賛する日本人が多いところです。逆の現象は今のところ目にしたことがありません。

「韓国の検査体制は素晴らしい」「韓国の医療崩壊はデマ」、「日本は検査しないことで感染者数を隠蔽している」「希望者に検査できないことが医療崩壊」と発信している日本人の多いこと。確かに日本では、病院を数カ所回り、やっと検査をさせてもらい陽性と発覚したケースがあります。一方韓国では、肺炎で死亡した17歳の男性が何度も検査を実施し、数回陽性を示していたケースもあります。

検査が正しく陽性と判断できる確率は約70%で、「検査すれば安心」との風潮はリスクを高めます。どちらの対策がベストなのかは、今の段階で議論しても不毛ではないでしょうか。重要なのは、両国とも結果的によくやっているということで、争っていても仕方ありません。

「韓国では医療崩壊が起きていない」、としきにり発信する人もいます。しかし、韓国メディアによると、「集団感染が発生した南部の大邱市で、多くの軽症者や無症状者が病院や隔離施設の病床を占めてしまい、重症者が入院できない事態が起きている。」との報道が実際にあるのです。この事例をもって、韓国の対策が失敗と断じるつもりはありません。ただ、「あらゆる面において韓国が絶対に正しい」とのドミナントストーリーを持つ日本人が多いことに違和感を持つのが正直なところです。

また、韓国はコロナを抑えられたとしてもウォン安は進行しており、自力で日本に劣る韓国経済の危機など問題は山積しています。韓国がそんなに優れているのであれば、日本の助けはもういりませんよね?