舐めてはいけない朝鮮の「恨の文化」。『エンドレス 繰り返される悪夢』

昨日は久々に一人の休日だったため、映画を堪能することができました。現在GYAO!で無料配信している韓国映画『エンドレス 繰り返される悪夢』を観ました。こんな映画です。

面白かったです。アイデアはトム・クルーズ主演の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』と同じで、同じ人物が同じ時間を繰り返し体験します。自分が死ぬことでタイムループする『オール・ユー・ニード・イズ・キル』に対し、『エンドレス 繰り返される悪夢』は娘の死を回避するまで同じことを繰り返すことになります。

同作が新鮮なのはタイムループを3人が経験するところで、繰り返す時間の中でそれぞれの目的を達成しようとする3人の物語が描かれています。大きなテーマは「恨み」「子ども」「許し」といったところでしょうか。韓国映画では恨みが強調されることが多く、例えば『オールド・ボーイ』もそうでした。ちなみに『オールド・ボーイ』の原作は日本漫画ですが、「恨み」のテーマが韓国でうけたのかもしれません。

韓国における「恨み」の概念は、日本人には理解できないほど強烈なものです。Wikipediaでは、『恨(ハン)』を朝鮮における、文化、思想において全ての根幹となっていると紹介しています。それほど朝鮮文化に強く根付いている思想なのだと思います。それを知ると、日本の過去の行いを、現在でも強く根に持っている理由が分かります。理解はできませんが。

『エンドレス 繰り返される悪夢』『オールド・ボーイ』とも、過去の恨みに執着し、加害者に自分が味わった同じ苦しみを体験をさせようとする人物が登場します。その恨みは人生を賭けてでも晴らす目的になり、両作品とも主人公の娘が理不尽な被害を被ることになります。「恨み」が恐ろしいのは、それが晴らされても誰も幸せにならないこと。というか、晴らしたところで次の「恨み」が生まれ、エンドレスに続いていくことが本当の恐ろしさかもしれません。この作品では、主人公が「恨み」を断ち切り「許す」ことで希望が生まれたのが救いでした。

また、「子ども」がテーマになることが多い韓国映画の特徴です。家族を大切にするのは儒教文化の影響でしょうか。同じ年代の娘がいるので、娘を必死で救おうとする主人公に感情移入してしまいました。時間を繰り返すとは言え、娘の死を何度も体験するのは本当に悪夢のような苦しみでしょう。しかし、その強過ぎる「家族愛」と「恨み」は密接に関係しているのかもしれません。子どもを守るために、今求められているのは仏教的な「許し(赦し)」なのではないでしょうか。