恣意的ではなく意図的な人事はあるのでは。朝日新聞はなぜ黒川検事長を嫌う?

検察庁法改正案をめぐり、安倍晋三首相が「特例が認められる要件は事前に明確化する。内閣の恣意(しい)的な人事が行われることはない」と述べました。

「恣意的な人事はない」に嘘はないと思います。恣意的とは「主観的で自分勝手なさま」と定義され、そんな人事が行われたら国民はたまったものではありません。しかし、「意図的な人事はない」とまでは言えないのではないでしょうか。

意図的とは「ある目的を持って、わざとそうするさま」と定義されます。政治を滞りなく進める目的で、都合の良い人事をすることが悪いことだとは思いません。そもそも組織において、意図的でない人事なんてあるのでしょうか?もしかして黒川弘務検事長の誕生日が半年先であれば、何も問題なく進められていたのかもしれません。

今回の件では黒川弘務検事長の定年を延長するため法解釈を変えたことが問題視されており、「都合の良い人事をするために法解釈を変えた」との疑惑が追求されています。さらに黒川弘務検事長が政権寄りと見られることが、問題を複雑にしています。

朝日新聞は、「検察幹部を政府の裁量で定年延長させる真の狙いは、与党の政治家の不正を追及させないため以外に考えられません」との堀田力元法務省官房長の言葉を報じています。それが事実としたら大問題です。ここまで断言できる理由を知りたいところです。有料会員になってまで知りたいとは思いませんが。。。

官邸が、稲田検事総長の後釜に黒川弘務検事長を置きたいのはその通りなのでしょう。一方で法務省と検察側は、林真琴名古屋高検検事長を次期検事総長に押していました。なので法務省や検察OBが、黒川弘務検事長の定年延長に反対するのは当然な話です。賛成する意見もあるはずですが、反安倍のメディアが賛成意見を取り上げないのも既定路線でしょう。また、林真琴名古屋高検検事長の人物像に関しても、メディアからは見えてきません。朝日新聞との癒着はちらほら聞こえてきますが。

この問題に関し、ほとんどのメディアが反対の論調で占められているのは異様に見えます。世論も反対に傾いているので、賛成の立場が取り辛い一面もあるでしょう。しかし不思議なのは、なぜ多くの国民がこの問題に過剰反応するかです。官邸が検察人事に介入することが、それほど大きな問題なのでしょうか?これまで慣習で行われていた法務省と検察による人事は正しく、そこまでして守りたいのでしょうか?

「与党の政治家の不正を追及させないため」もしくは、「安倍首相が逮捕されないため」の人事だったら大問題なのですが、今のところ妄想程度にしか感じられません。そんな妄想が許されるのであれば、「反日の朝日新聞が反対しているから正しいんだろ」とでも言っておきたいところです。

確かに自民党には逮捕されるべき議員もいます。しかし、それを防ぐため、もしくは自分の逮捕を免れるために黒川弘務検事長の定年を延長するとの主張は、さすがに度を越しています。その点に関し、江川紹子さん、有田芳生さんと意見が一致します。

まさかこの二人と意見が合うとは。保守層と一部の左翼から擁護の声が上がる黒川弘務検事長ってもしかして、めちゃくちゃ優秀な人なのかもしれませんね。(憶測です)