黒川検事長の賭けマージャンは逮捕されるべき案件なのか?

黒川検事長の賭けマージャン疑惑が週刊誌に報じられ、辞職に追い込まれる事態となっています。賭けマージャンが賭博罪に当たるとし、「逮捕すべし」の声もちらほら聞こえます。例えばカンニング竹山「蛭子さんは逮捕したくせに」、ホリエモンが「これこそまさに上級国民」と発言し、多くの支持を集めています。

不思議に思うのが、黒川検事長の賭けマージャンを批判している人たちは、本当に賭けマージャンをしたことがないのかということです。ぼくは高校時代にしていました。進学校でまじめな生徒が多い高校でしたが、休憩時間になると当たり前のように数人集まりカード麻雀に興じていました。賭けると賭けないでは真剣度が全く違い、賭け無しの麻雀をしている人を見た事がありません。

蛭子さんは、1998年に賭けマージャンで現行犯逮捕されました。それと今回の件を比較するのは無理があるのではないでしょうか。例えば蛭子さんのように、黒川検事長がふらっと雀荘に立ち寄り、その場に居合わせた人たちと賭けマージャンをし、たまたまガサ入れされれば同じように逮捕されるでしょう。そこで黒川検事長だけ逮捕を免れれば、ホリエモンの「これこそまさに上級国民」の指摘は当たります。

少し調べました。賭けマージャンは、金額の多寡にもよりますが原則として『単純賭博罪』(刑法185条、50万円以下の罰金または科料)に当たります。反復して行われる常習性があると違法性が強くなるため、刑も重くなり、『常習賭博罪』(刑法186条1項、3年以下の懲役)になるそうです。「賭けマージャン」は現行犯でないと逮捕できない? 黒川氏逮捕の可能性は?より

また黒川氏のケースは、記者宅で賭けマージャンをしていた点で蛭子さんとは大きく異なります。蛭子さんが捕まったのは、雀荘で現行犯でした。雀荘は、賭博場を開いて利益を得ていたことから賭博場開帳等図利罪が適用されます。記者が、利益を得る目的で賭博場を開いていた訳ではありません。情報を得ようとしていた点は否定できませんが。

芸能人でも、中居正広さんや田中圭さんをはじめ、マージャン好きはたくさんいます。彼らが賭け無しで、マージャンをしていると誰が思うでしょう?そんな実態を、カンニング竹山が知らない訳がありません。賭けマージャンをしている芸能人や、黒川氏と卓を囲んでいた記者たちを棚に上げ、「黒川氏を逮捕しろ」と公然と言ってのける彼は偽善者にしか見えません。むしろ今回の件は、これまでの黒川氏の国への貢献度を検証することなく、黒川氏をターゲットとし叩く人たちの異様さが浮かび上がっています。精神構造は、「自粛警察」と変わらないのではないでしょうか?