森喜郎はホーマー・シンプソンだ。害が及ばなければ愉快な人たち

森喜郎元首相がえらい叩かれています。女性関係者からは叩かれて当然の発言なのは理解しますが、部外者が怒る理由が分かりません。部外者の1人であるぼくは、「また面白いこと言ってるなあ」程度の反応です。

「女性を貶める」「オリンピック精神に反する」と、ニュースでは大きく報じています。しかし、報道で多くの時間を割くほど、国民にとって重要なことではないと感じます。ぼくの感覚の方がおかしいのでしょうか。

政治家の発言は度々問題視されており、中でも森喜郎と麻生太郎、石原慎太郎の失言の多さは際立っています。しかし考えてみると、失言で実害を被った人はどれだけいるのでしょうか?むしろ、関係ない人たちが大騒ぎしているような気がします。

最近ぼくが夢中になって観ているのが、アメリカのアニメ『ザ・シンプソンズ』です。主人公のホーマー・シンプソンをはじめ、登場人物のほとんどが人格破綻者で、モラルも品性も持ち合わせていません。

女性蔑視、人種差別発言は日常茶飯事で、子どもの喫煙、万引きや、大人のごみのポイ捨て、あおり運転のシーンが満載です。ひき逃げ殺人を、シンプソン一家が隠蔽する話もありました。それなのになぜ、アメリカ史上最長寿のアニメになるほど支持されているのでしょう。

ぼくも、ごみのポイ捨てやあおり運転、ひき逃げをする大人は軽蔑します。でも、ホーマー・シンプソンは大好きです。架空の人物であることもそうですが、彼がこちらに実害を及ぼしてないこともその理由です。はたから見ると、破天荒で正直な人なので好感が持てます。

失言が多い人も、正直な人が多いのではないでしょうか。森氏の発言も特に悪気はなく、つい本音を言ってしまったのでしょう。周りの人たちも、「あー、また言っちゃったよ」と呆れていたのではないでしょうか。発言したので問題になりましたが、彼がそういう思想を持つことは自由ですし。

逆にこの程度の発言で、鬼の首を取ったかのように攻め立てる人たちの多さが、日本の病理を表しているような気がします。『ザ・シンプソンズ』が日本でうけないのも、そんな日本人の心の狭さが要因なのかもしれません。