高齢男性への攻撃は許される歪んだジェンダーフリー運動

森会元首相のいわゆる「女性蔑視発言」問題。発端になったのが、朝日新聞の記事だったようです。その朝日新聞が、次の記事を配信しています。タイトルが『森氏後任「再び80代の男性なら…」 米専門家が疑問視』です。Chieko Nagayamaさんと同様、素朴な疑問が浮かんできます。

記事の冒頭は次の通りです。

女性蔑視発言が批判された東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)が、辞任の意向を周囲に伝えた。森氏の意向が日本で報道された直後、五輪と性差別の問題に詳しい米パシフィック大のジュールズ・ボイコフ教授が朝日新聞の取材に応じ、「世界中が気にしていた。早く辞めるべきだったが、辞めないよりはましだ」と語った。

米パシフィック大のジュールズ・ボイコフ教授の言葉も、朝日新聞の誘導質問、切り取りでこのような表現になった可能性は大です。いわゆる「女性蔑視発言」が事実であると伝えれば、識者は非難することしかできないでしょう。

朝日新聞は、「女性蔑視発言」と明言しています。NHKでは「女性蔑視と取られる発言」と表現しており、媒体で微妙な違いがあります。女性蔑視と感じる人もいれば、そうでないと感じる人もいるからです。

これは、いわゆる「従軍慰安婦」問題と同じで、規定事実でない事柄を事実であるかのように決めつける朝日新聞の手口です。悪質な世論誘導と言わざるを得ません。

森会長の辞任に伴い、川淵三郎氏が後任するという報道に対し、「またじじいかよ」といった反応が少なからず見受けられました。なぜか「女性は話が長い」程度の軽口が受け入れられず、高齢男性に対する差別には鈍感なのが日本社会です。

森元首相発言に対し、北斗晶は「じいさんだからしようがないのかな」との発言もありました。森元首相の擁護とも侮蔑とも取られかねない発言ですが、もしかして高齢男性への蔑視が容認されている世の中への皮肉なのかと勘繰ってしまいます。単に本音が出ただけでしょうけど。

まあいちいち、この程度の発言の揚げ足を取ってヒステリックに反応しても仕方ありません。これまでの反動とはいえ、女性への過剰な気遣いが高齢男性への蔑視や個人攻撃につながり、ジェンダーフリー運動の怪しさに拍車をかけているような気がします。Chieko Nagayamaさんのように、この騒動を苦々しく感じている女性も多いのではないでしょうか。